Novel

宇野千代 『行動することが生きることである』

行動することが生きることである 生き方についての343の知恵 (集英社文庫)作者: 宇野千代出版社/メーカー: 集英社発売日: 2013/10/31メディア: Kindle版この商品を含むブログ (2件) を見る生きるためのヒントが詰まっている宇野さん流「人生哲学」コメン…

何度目かの「雪国」読んだ。

ご存知、川端作品の代表作であり、まさしく金字塔的小説ですね。これ、読み返す度に受ける印象が変るという私にとっては驚愕小説なのだ。 数年スパンで30年近く付合ってる。今回は「純粋とは何?」みたいな価値観を新たにした気がした。 川端作品にはその類…

本を読むことについてのちょっと雑感

本を読む時間が中々取れないくせに、「今度はあの本を読んでみよう」とか、「今はどんな本があるかなぁ」なんてことに非常に興味があったりする。 なわけで、書店に行くとレジカウンターの近くに『どうぞご自由にお持ち帰りください』とばかりに置いてある書…

スタインベック「怒りの葡萄」を読んだ。

何を今更この小説なのかと思われるでしょうが、実はこの本、私が高校生の頃に買ったもの。以来、何度も読みを試みるも、今まで50p以上読めた試しがなかった。何回挫折したことだろう? ともかく本の出だしの自然描写とかが、くどくて本編に入りこむことが中…

今更ながらの「ブレーメンの音楽隊」

ちょっとした拍子に本屋さんで漫然と絵本をあたっていたら、「ブレーメンの音楽隊」ってやつに手が伸びちゃいました。 (これ、昔読んだことあったけど、どういう話だったっけ?) それがきっかけ。 サッパリ思い出せないので、復習方々読み直してみることに…

「風魔」という小説は凄い。ぜひ!{読書感想文}

活字中毒になっているわけではないけど、カバンの中にはいつも本が一冊入っている私。 音楽でもそうなんだけど、歌を聴いたり、小説を読んだりすると、その間は「その世界」に浸れるのでそれが自分にとっての「休息」になったり「ガス抜き」になったりする。…

タフ・ガイも良いけど、笑えるのもよいよね

最近、電車の中で読んでいる小説が、マイクル・コナリーのボッシュ・シリーズ(ロス市警もの)の最新刊「死角」ってやつなんだけど、この手の警察もの(特に洋モノ)を読んでいると、どうしても自分の中でイメージする「映像」が、ハリウッド映画みたいにデ…

閑話休題;NHKの銀河テレビ小説

先日の「五輪真弓」さんの「落日のテーマ」の話ではないですが、この曲は、その昔、NHKの「銀河テレビ小説」という夜の連続ドラマ企画で放映されてた「僕たちの失敗」という作品の主題歌を張っていました。 思えば、この銀河テレビ小説、同局の朝の連ドラと…

「青い虚空」を読んだです

このブログで何度か紹介したことのある作家に「J・ディーヴァー(ジェフリー・ディーヴァー)」ってのがいます。彼の作品で有名なのは、リンカーン・ライム・シリーズ(かなりマニアックな犯人追跡芸の刑事もの)なのですが、この度は彼の「青い虚空(Blue N…

ジェフリー・ディーヴァーという作家をご存知です?

昨年末に「チャイルド44」を読んで、中々「ぐぐっ!」ときた私は、久し振りに活字中毒モードに入ってみようかと思ったです。 件の「チャイルド44」は2008年度「このミステリーが凄い」の堂々第1位を獲得している。従来より、こういった「ランキングもの」の…

オオカミの事情

日本の昔話には殆ど登場しないけれど、西洋の昔話では結構登場するキャラクターのひとつに「狼(オオカミ)」がいます。 このオオカミ、基本的には悪いやつの設定で、後に懲らしめられてしまうというのがおきまりの約束事のようになっている。日本で言うとこ…