タフ・ガイも良いけど、笑えるのもよいよね

 最近、電車の中で読んでいる小説が、マイクル・コナリーのボッシュ・シリーズ(ロス市警もの)の最新刊「死角」ってやつなんだけど、この手の警察もの(特に洋モノ)を読んでいると、どうしても自分の中でイメージする「映像」が、ハリウッド映画みたいにデーハーになってしまう傾向がある。妙にスケールを大きくして自分なりに勝手な脚色をして楽しんでしまうみたいなんだよね。
 もちろん、そういう風にイメージを膨らますことができない小説もあるので、皆がみんな、デーハー視点で読めるわけじゃあない。・・・そうすると、この「死角」って作品は、中々自分のツボにハマっているのかもしれないなー。


 この手のサスペンス・ミステリーものには、まず第一にスピード感(速いだけがポイントじゃないよ)が大切なんだけど、それ以上に、登場人物のキャラクターが立っていることが大切。当然だけど。
 その一方、個人的に苦手なタイプとか好きなタイプってのがあるわけで、だから、万人ウケする小説ってのは無いと思っているんだけど(丁度、誰しもが評価するラーメンなんてのは存在しないってのと似ているかもね)、比較的好感度が万人ウケしそうなタイプってのはあるわけでして。。。
 この作品に登場するハリー・ボッシュってのは、日本で言うところの健さんみたいな存在。不器用と言うか、武骨で、荒っぽいようだけど熟練の経験値と腕が冴えわたり、信念を貫く。もうこれだけで、ぐっとくる。健さん、好きだし。(違


 「警察もの」で思い出したけど、日本にせよ、USAにせよ、TVシリーズで「お約束的パターン」ってのがある。事件発生は番組開始5分以内に起きなければならないとか、後半10分にアクションシーンは必須とか、俳優誰それの顔のアップは本編中に2回以上はなければいけないとか。。。


それで、思い出した。


レスリー・ニールセンというハチャメチャに凄い男優さんがいました。


 何しろ、レスリーと言えば、日本で言うところの志村けんBBCで言うところのローワン・アトキンソン(Mr.ビーンね)に匹敵するというか、先行していた役者さんだった。
ポセイドン・アドメンチャー辺りで船長やってた頃は、二枚目俳優だったと記憶しているんだが、何時からぶっ飛ぶようになったんだろう?…あ、「裸の銃を持つ男」シリーズだったっけね。このシリーズは結構好きだったんだけど、個人的には、実は「ポリス・スクワッド」がぴか一でした。特に、そのエンディング・シーンは最高だったっけ。


思い出したら急に見たくなったので、ようつべ検索させていただきましたん♪

Police Squad - End Credits

これです!これ、これ!
このストップモーション(の真似)によるエンド・クレジット!
当時の「USA刑事ものドラマ」の「典型的終わり方」をパロッたのが最高でしたわな。
初回の頃のエンド・クレジットにして、この無理が笑えるんだけど、シリーズが進むにつれ、どんどんエスカレートしてきましてね、6番に至ってはもうメチャクチャ。


ハード・ボイルドも良いけど、底抜けに崩れてるのも捨てがたいなー。


人生、ハードなのはカッコいいけど疲れるしー。。。
どうせ疲れるんなら、笑い崩れて進んだ方がいいかもね。


ハードなのは小説の世界で楽しむことにしましょうか。
(読後、主人公になり切る数日間はあっても「可」ね。・・・笑)