80年代メタルをいっぱい聴いたり観たりしてましたが…


Southgang - Tainted Angel

「その当時」のメタルを語る時、ボディコンの女性が出演すれば問題なく売れた時代がありました。


「その当時」のメタルを語る時、バンドの皆さんのステージングとしては、ロン毛を振り乱し、ギターやベースは楽器を前後左右に振り回し、楽器を振り回すことのできないドラムスはスティックをクルクル回すことに一生懸命で、ボーカルは歌ってないときはひたすら他のパートに絡みつく。
そうやってとにかく「激しく」動けることが必要でした。
それはそれで判りやすかったといえましょう。


動き回れるということは、健康でなければ出来ないということでありまして、毒素の強いイメージのヘヴィ・メタルなのに・・・ミスマッチは殆ど無視っていた風にも見える。
不健康じゃ、そんなステージ出来っこないでしょ♪(ドラッグやって飛んでたらちと違うけどね)


しっかし、今観ると、かっこいいんだけど、オーバー・アクションが強烈だし、それよりなにより、他の同類の80'sメタルバンドとの区別がつかなくなってしまうなー。


Beau Nasty - Shake It


ね?
ちょっとボーカルの声質がハイキーになってるだけで、あとは殆ど困っちゃうでしょ?
しっかり色々聴いてた私の結論としては、この時代のメタルはある種そういった「様式美」を追及すると、同じところに帰着しちゃうのを承知の上で、皆さん、楽しんでいたんだなと思います。


例えはアレだけど、松田聖子ちゃんが流行った時に、他のアイドルはもとより、街中の女の子のヘアスタイルが「聖子ちゃんカット」になったのと同じなんですよね。


「聴衆」はほとんど同じような各々に対して、その微妙な「違い」を求めることに快感を求めていたのかも知れません。(そうかなー?自分で仮説立ててみたけど、ちと違うか…笑)