「Evanescence」…米国で変貌したゴシックメタルのかっちょいいスタイルだ♪

 「ゴシックメタル」と言うジャンルは、今更改めて言うまでもないことだけど、欧州で発展してきた一つの形態ですわね。僕、大好き!
 もっとも、何をもって「ゴシックメタル」とするかは色んな意見があるです。最近の個人的見解としては、ヘヴィ・メタル的なサウンドを基調として、シンフォニックで、ダークで、ファンタジックで、クラシカルで、耽美な世界が展開できているものをそう呼ぶことにしている。


ほんで、ボーカルの要素が大切でしてね。


 ゴシックメタルの当初の基本形は男性と女性の混合形態でした(元々のスタートはデスメタね)。「美女と野獣」じゃないけれど、男性にはラウドでデスな部分を要求し、一方女性にはオペラチックで透明な部分を要求する。そういうのがお約束だったんだけど、次第に男性のみのゴシックや女性のみのゴシックなどが出てくるようになったんですわさ。女性方面に興味が注がれるようになるのは必定の流れだったな(笑)。


なんたって、その衣装もまたゴシックだもん。ゴシック衣装って惹かれるよね。
バックのバンドの皆さんは基本的に洗練されたへヴィメタル系の衣装を身に纏うが、中心ボーカルの衣装となると、魔女的であったり、ドラキュラ的であったり、宮廷調の、なんというか、ロココ調というか、そういうゴージャス系であったりしてね。いちいちが耽美な衣装なのよん♪


(ちなみに、我が国日本には「ゴスロリ」っちゅうのがある。が、これはチト「場」が違う。ついでに、メイド衣装をゴシックの応用系と規定する輩もいるが、あれは何処をどうしてもゴシックではないと私は考えておる。フリルがつけばゴシックと勘違いしてはいけないのだよ!…ほ、ほんとだよ!!)


 当人たちがどう言おうと、「ナイト・ウィッシュ」とか「ウィズ・イン・テンプテーション」「エリス」などは、私にとっては、とてもいい形に昇華したゴシックメタル(ゴシックロック)だ。ま、そんなわけで欧州(特に北方系)では、このジャンルは確立された一つのカテゴリーになったと言っても過言ではないでしょうな。
「ナイト・ウィッシュ」に遭遇した時の衝撃は強烈だったもん。


 さて、そこで、米国の音楽業界でもそれを無視しているわけにはいかなくなるのは当然の帰結でございまして。。
恐らく「エヴァネッセンス」辺りが最初に米国へゴシックを持ち込んだと思うんだけど、これが面白い展開を見せた。


 欧州のそれは、シンフォニックでダークでファンタジックであることが三大要素なんだけど、米国に入るといきなりラウド系とか女性Voのバンドと言うところ「だけ」を「米国流に解釈して」不思議な発展をしてしまったのです。
 結果、ゴシックなんだけど「ちょっと違うんじゃないですか?ゴシック」になった気がするんだよね。
例えはアレだけど、日本の寿司が米国で妙な進化を遂げているのと同じノリですな。
所謂ハイパー・レシピ。『醤油をプリンにかけちゃうぞ!』みたいな。。。


 とは言え「エヴァネッセンス」は個人的に大好きで、つまりは、渡米してしまったゴシックメタルの進化形も僕的には、馴染んでしまったと言うわけ♪(^^;
このバンドの曲では「Sweet Sacrifaice」がいっちゃん好きな私だが、先ごろ4年ぶりに発表した新作に入っているこの曲、中々凄いっ!!


Evanescence - What You Want


「ドゥ、ワッチュワッチュワ〜〜ン♪」とか「ハッロ〜ハロ〜♪」が耳に残るねぇ。。


エヴァネッセンス、やっぱ、サイコーだな。
かっちょいいぜっ!
遊んでほしいぜっ(^^;