コニー・フランシスと言えば?

コニー・フランシスと言えば?」


そう聞いたら今なら100人中、30人くらいは「誰?それ?」と答えるだろう。
そういう「誰それ?人間」たちはとりあえず脇にのけといて…。
残り、彼女を知っていると思しき70人中、少なくとも60人は「ヴァケイション」(その60人中10人は「バケイション」、40人は「バケーション」と言うか)を連想するでしょう。
そんくらい、コニー・フランシスの代名詞的な曲が「バケーション」だ。


…んで僕は、マイノリティの10人に入るんじゃないかってね。
それが「想い出の冬休み」。


あまりに有名な「バケーション」が夏休みをイメージしているとするなら、こちらは冬休み。思いっ切り対極だね。
とは言え、原題を見ると「I’m Gonna Be Warm This Winter」とある。どこにも「冬休み」なんてのはない。「私はこの冬に暖かくなるのよ」なのだ。


でもま、バケーションの繋がりからイメージを膨らませちゃうと、
海に対して山。
サーフィンに対してスキー。
…多分そういうとこなんだろう。


夏場のそれも冬場のそれも、レクレーションとしてはどちらもあんまり私にゃ興味ないそれだが、歌ともなるとちょと違う。


「想い出の冬休み」は、なんでだか、物凄く自分のストライク・ゾーンに入っちゃったんです。逆に「バケーション」はそれ程でもなかった。
僕にとってのコニー・フランシスは「想い出の冬休み」なのだ。たとえそれがバケーションのヒットに気を良くした制作陣営が柳の下の二匹目のどじょうを狙ったとしていたとしてもね。(^^;


もっとも、「バケーション」も「想い出の…」も、どっちの曲も最初はラジオから流れているのを耳にしたのが始まり。
一気に気に入っちゃって、「よし!レコード買おう!」と決意して、店に行ってジャケットのコニー・フランシスの国籍不明的笑顔アップ(及び国籍不明的衣装)を見たとき「見るんじゃなかった”」と後悔の念が湧きたったものだった。
それでも買った。
声が良ければ、顔は次点だ。(これには諸説、自分の中でもいろいろあんですけどね。)
別に付き合うわけでもないし、そんな自己完結でしばらくはジャケットの写真を裏返しにして、レコードを何度も何度も聴いたものでした。


「バケーション」の曲の中ではサックスがかなり前面にフィーチャリングされているんだけど、「想い出の…」の方では(もちろん、こっちの曲でもサックスは登場してきてますけどね。メロディラインとかが「バケーション」ほどスケベっぽくない。)、自分的にはバイオリンのピチカート奏法が印象的なんです。弦を「弾く」奏法ね。ベースで言うところのチョッパー(ちょと違うか)。これがかなり印象的なんです…ちなみにバイオリンのピチカート奏法ってのは、この曲で初めて知ったのでした。


(他の曲で聴いたことはかつてもあったかもしれないが、あんまり印象に残ってないんだな…あ、「ピチカート・ポルカ」ってのも印象的だったか)


Connie Francis - I'm Gonna Be Warm This Winter