イタリアンなRock(と言うよりもJAZZ)な話2ndです

イタリアのプログレのお話。続きだよん。


キングレコード」と言う新たなレコード会社のツールを活用し、あまり知られていないヨーロッパ各国のロック(特にプログレ)を勉強していた私。とにもかくにもあまりにもマイナーな国のそれを聴くのはへヴィなので、先ずは手始めにと、比較的メジャーな国から攻めたんだが、その筆頭がイタリアだったです。(後に、ハンガリーとかチェコプログレなんてのも聴きましたが…w)


当然、買って損したレコードも結構ある。
何しろ、イタリア語で歌われていることからして、最初はあの独特の巻き舌「ホンゴレビァ〜ンコ、ボーノボーノ、イスパニョ〜レ」みたいな発音をロックのビートに乗せられた違和感は半端じゃなかった。逆に新鮮でもあったけどね。


反対的に考えれば、欧米では当時日本語で歌うヘヴィ・メタルのバンドを評価する人って殆どいなかったのって頷ける気もしてきた。
ロックは英語圏の音楽ジャンルであると決め打ちするのはよろしくないが、母国語と他国語の違いは大きな壁となって立ちはだかるのだろう。


そんなわけで、色々と聴きました伊太利亜ロック。
印象に残ったバンドと言えば、ニュートロルズとか、オザンナ、パレポリ、アレア、ノヴァ等である。皆さん、殆ど知らないでしょ? ま、それがフツーです。
で、その中で印象深いのがアレア「Area」でしたのさ。


「アレア」は右翼系だか左翼系だか忘れたけど、そういう政治色がかなりあるバンドだったらしい。が、なにぶんにもイタリア語なんで、さっぱりな私。ボーカルをボイスという楽器として解釈していたのであります。


で、そのアレアのボーカルってのが、これまた独特のヴォイシングをするんですよ。時々声をひっくり返したりしてね、まるで、ヨーデルみたいな、もしくはインディアンの「アワワワワ!」みたいな、ターザンの「アーーーアアーーーー!」みたいなのが出てくるんです。最初にこの発声を聴いたときは「キモっ!」としか感じなかった。
でもね、慣れてしまうとクセになるんです。アシタバみたいな、クサヤみたいなもんなんです。


Area - Vodka cola


この曲は、とにかくイタリアのバンドに対する自分のイメージがかる〜くふっ飛ぶ経験をもたらしてくれました。
みょうちきりんなヴォイシングのVoのインパクトも凄いが、変な音色のキーボードとか、半端い音色のギターとか、不思議要素がてんこ盛りの曲だったのです。


最初、このバンドのアルバムを買ったのは、なんとジャズのコーナーだったんだよね。
しかし、聴いたら思いっきりプログレやんけっ!!
このヘンなプログレ、聴けば聴く程に耳にこびりついて離れないんだ。
圧巻は3分15秒過ぎの展開です。
変なラッパに犬の吠え声、そのうちジャズ的なリフが来る3分50秒近辺。4分17秒あたりのキメも好きですわ、この調子で行くかと思うと5分40秒あたりでちょっとフックが入る。これもいいね。


変拍子の「ズズジャー、ズズジャーーーーージャラララ、ズジャ、ズズジャーーー…」のなんと心地よいことでしょう!!(私だけだね)


んでもって、後半部の三連譜のピアノ伴奏をバックに「タッタウ〜〜〜♪」とか歌う部分も爽やかであります。(私だけだね)


ともかく、誰も知らないであろうと言うところが、自分にとっての一人優越感ワールドにどっぷりとはまれたのですな。
多分それこそが決定打なのじゃろうかし(^^;



本日もその当時のレコードジャケットの一枚をアップしてみました。
時代的に被っているということと、イタリアということだけですが、
はい、本編とは関係ありません。
しっかし、やっぱりオシャレなデザインだなぁと一人で感心しております。
(^^;