さてと、イタリアンなロックの話をしましょうぞ!

そういや、イタリアのプログレ・バンドについては、あんまり語っていなかったことに気が付いた。ちょっとお話ししても良いですか?

 その昔、そりゃ、プログレなら、イエスであり、クリムゾンであり、ELPであり、キャメルであり、ジェネシスであり、フロイドであり、フォーカスであり、カンサスであり、・・・と、王道のバンド(カンサスは中途半端と言う意見も多かったかw)は沢山あったが、ひとしきり聴いてしまうと、時々「飽き」が来たりしましてね。

 食傷気味になってしまうっていうのかな?・・・で、そういうときには気分を変えてHM/HRにシフトしたり、ニュー・ミュージックとかを聴いたりしたんだけど、それでも気分が乗っていかない時期があったりしてね。
(でも、なんかのプログレ音楽を聴きたい。)
…そういう欲求は常に脳内のどこかにあったのでした。

 さて、当時は洋楽と言えばワーナー・パイオニアがかなりのシェアを誇っていたし、フィリップスとかソニー、キャニオンなどメジャー・レーベルのは、大体耳にしていたので、ここはひとつ違う路線のレコード会社による発表群をチェックしてみるのも面白いんじゃないか?

な ど と 考えだした私。

そこで登場したのが「キングレコード」だった。

 「キングレコード」と言えば、当時は「テイチク」、「クラウン」と並んで、演歌系のメジャー・レーベルであり、ロックと言うジャンルとは激しく距離感があったレコード会社だった(でも、クラウンには「風」とか「イルカ」なんかがいたんですけどね♪)。。と、思っていたら、キングレコードはユーロ・ロック・シリーズを発表していたんですよ。
ユーロ・ビートじゃありませんぜ。ユーロ・ロックね。
これがね、イギリスとかの俗に言うロック天国のお国とはちょっと離れてましてね、チェコとか、ポーランドとか、フランスとかのプログレ系のロック・バンドに特化すると言う離れ業をやっていたのです。

 しかし、いくら離れ業でも、メジャーなロック・バンド国家も含まれてるわけでして。一般的には余り知られてなかったけど、イタリアってのは比較的メジャーなロック国で、そこのプログレ・バンドをこのレーベルがどんどん紹介していたのです。

 イタリアのバンド・・・そう言われたって、当時の私はPFMくらいしか知らない鼻たれ小僧。音楽情報誌とかFMのツールでも紹介されることがほとんどないため、ジャケットを見ながら勢い買いを行うしか術はなかったのです。

 もっとも、後日談だけど、かのルパン三世の挿入歌というか、あの1stシリーズのコンセプトBGMがイタリア発のソフト・ロックだったんですよね。そういう意味では、イタリアのロックの世界に全く無頓着ではなかったようです。

例えばこれ。
PIERO UMILIANI - Lady Magnolia

easytempo.jpg プログレと言うよりかは、ジャズだわな、この雰囲気。気だるい大人のシュビデュビダバダのエロ模様というか、そういう匂いがありますわ。
これ、ソフト・ロックという括りに入るんですが、フレーバーがPFMとかフォーカス(あ、こっちはイタリ―じゃないな)とかに通じる何かがあるでしょ?



 どうでもいいけど、昔のイタリアのこの路線のLPジャケットって、いちいちオシャレだと思う。こういうセンス、好きだなー。

そんなのも含め、過去記事で語ってますのでよろしかったら…。
http://blogs.dion.ne.jp/nonki/archives/9838377.html
http://blogs.dion.ne.jp/nonki/archives/9828723.html


さて、そこでイタリアの(プログレ)ロック・バンドの話を。


(つづく)
             おいおい…