音楽の話でもさせてください


世の中、決まったコード進行で構成されている曲というのは、とても沢山あります。


 基本中の基本的なひとつに、3コードによるブルースやらロックンロール(例えばC-D-C-E-C-D-E/D-Cみたいの)があるが、こういうのは、ほぼベーシック・スタイルということで、『反則』とも何とも言われてませんが、これが殊更、『黄金のコード進行』と言われるタイプのものになってくると、扱いが微妙に変わってくる。
(絵の構成で言うところの黄金比率ってのと、「黄金」のニュアンスは似ていますね)


 黄金のコード進行というのは、「黄金」というだけあって、人間が聴いたときに思いっきり感性のストライクゾーンに放り込まれてくるコード進行による曲を指しています。


 どのコード進行を「黄金」と称するかは、私の知る限りではいくつかのパターンがありまして、その中で、最も「黄金」と誉れ高いのが『C-Am-F-G7』タイプです。循環コード進行の黄金タイプですな。
 このタイプで演奏される曲と言えば、「プリーズ・ミスター・ポストマン」に、「ルージュの伝言」、「戦争を知らない子供たち」など、ドボドボ出てきます。


 また、『C‐G‐Am‐ Em‐F‐C‐F‐G』スタイルってのもあって、これなんか反則技じゃないかと思えるくらいに実に良く人間の感性に響くようにできている。
ので、このコード進行で曲を作るとヒットする可能性が高くなるんですよね。
その一方、業界では周知のコード進行なので、下手な曲をしてしまえば「けちょんけちょん」に扱われてしまうのは必至。


結論、「このコード進行の曲を発表するなら、心してかかれ!」ということだわな。


 だって、「レット・イット・ビー」(ザ・ビートルズ)を筆頭に、パッヘルベルの「カノン」、達郎の「クリスマス・イブ」、正やんの「なごり雪」、あ、松田聖子さんにもあったっけ・・・これまた、数え出したらきりがない。
つまりは、こういう曲たちの大先輩を相手にするという事にもなるんですよ。ね? 恐れ多いことなのよさね。



さて、こうなると、今度はそういうのをパロッて楽しんでしまおうというスタイルが出てくるのは、必然の流れみたいなもんでして。。。


「Axis of Awesome」というグループがオーストラリアにいます。

彼らのパフォーマンスの一つに、『4コード進行』による典型的パターン(E-B-C#-A)を徹底的に検証するという芸(曲?)がある。
もっとも、このコード進行だけで成立している曲をピックアップしているのではなく、曲の中にこのパターンが組み込まれているのを物色しまくってきたといった方が正しいんだけど、それにしたって「そのネタだけでここまで楽しませてくれるんだ?」と驚きもした。
(^^;


Axis of Awesome - 4 Four Chord Song


そうそう、アンドロイド・ガガさんのポーカー・フェイスもこのコード進行を使っているね♪


暗く重い日々が続いていますが、ほんの少しのガス抜きにでもなっていただければ幸いでございます。