バグ・パイプ風味メロディのロック

TVで英国王室の番組を見ていて、ちょいと、久々に思い出したバンドがある。
「SLADE」


はっきり言ってこのバンド、英国王室とは何の関係もない(と思う)。(笑)
敢えて言うなら、同じ「英国」繋がりってところくらいかな…?


じゃぁ何で連想したか?というと、見てた番組でスコットランドな衣装を纏った人たちが映像に出てたからでして・・・そこから勝手に「バグ・パイプ」のイメージが膨らんで、・・・「あ、そういや、バグ・パイプ的なメロディが印象的な曲があったっけ」・・・「誰だっけ?」・・・「あ、思い出した、スレイドだ」という流れが生じたのですの。。


Slade- Run Runaway


 バグ・パイプ的フレーズなロックを聴くと、直ぐに「このバンドはスコットランド出身に違いない」なんて思っちゃう。。。「スレイド」って、確か英国のロックバンドだったと思う。スコットランドだかどうかは知らないけれどね。やはりバンドのサウンドには何がしかのDNAが作用しているんだろうかしらん?


 日本人にはこういうメロディの発想はナチュラルには出てこない。。小泉キョンキョンの例の曲の間奏部分がバグ・パイプ的だけど、あの部分は意識的に狙った「おかず」だと考えている(いい曲ですけどね)。
 もっとも、岡林さんではないけれど、日本人には日本人独特のオン・ビート『えんやとっと』がある。これは逆に海外人には真似できないだろう。我々日本人は『えんやとっと』を誇りにしていいと思う、洋楽系アフター・ビートのロック・ビートにはそもそもが乗りずらいが(笑)、そういうのをこそからして、かっこいいと思う。


 昔はオン・ビートな感覚の自分にコンプレックス的なのを感じてたこともあった。若いね(笑)。アフター・ビートができなけりゃ、学べばいいんだし、学ばなくたってそれはそれでもそれに即した音楽をすればいいんじゃないかと昨今は思ったりする。
大人になったもんだ(^^;;



そういや、以前にもバグ・パイプ的なバンドの話をしたことがありましたっけ。
えっと・・・「Big Country」だな。
彼らの曲にも、そういうのがあったっけ。バグ・パイプ的なフレーズが印象的でしたよね。曲名忘れた〜。。。思えば、このバンドもイギリス・バンドだったっけさ。。


 さっきの話に戻るけれど、「スレイド」ってのはグラム・ロックにかなりの影響を与えたという触れ込みがある。けど、個人的にはポップ寄りのハード・ロック・バンドのイメージが強いんだよね。ってか、三つの要素の集合体のようなバンドだった。ことさら、「Run Runaway」に象徴されてたんだけど、そのひとつが、上記スコットランド風味ってとこ。


二つ目の要素が、みんなで大合唱というパターン。
Jガイルズっぽくて、これはこれでポッピー♪


加えて、元気いっぱいステージング。これが三つ目。
ステージングだけ見てると、元気というか、むさくるしい程に男汁を飛ばしてる。
そう、この要素はスコットランド的ではない。むしろ、サザン・ロック的である。
かつてブログったことがあるけれど、Blackfootに通じるものがあるんだな。。
フィドルも入っているし、考えようによっちゃ、「Run Runaway」はカントリー・ロックに近いのかもしれない。


ってことはだ、スコットランドとテキサスは何か似た血が騒いでいる!
(この仮説は、ちょっと飛び過ぎてるかもね…笑)


…まぁ、そんなわけで、グラム系の要素も初期の頃はあったのかもしれないが、私にとっちゃスレイドは「男汁ぶっ放し系・勢い重視ロックバンド」として眺めてた。多分、間違ってないと思う。
改めてようつべで復習したけれど、やっぱり変な勢いを感じるねー。


ボーカル…見方を変えると、酔っ払っているんではないか?と思えてしまうミョーな腕の振りまわし。こういう酔っ払いのおっさんドットJP(@新橋とか)、いるよね。


ベース…おいおい、そのストローク的な弾き方、ちゃんと弾いているんでしょうな!?すごいな、私には真似できないぞ(^^;


あ、そうそう、このバンドが80年代に注目されるようになったのは、「クワイエット・ライオット」がスレイドのカバーをしてくれたお陰だったよね。ついでに思い出しましたん♪