野良ジョブに燃えた正月

 実家を離れて上京してからもう随分と時間がたつのだが、それでも年に何度かは実家に帰ったりしている。
 で、その実家も10年近く前に移転しており、少年期を過ごした実家には久しく足を運んでいない。
 主のいなくなった居宅は放置しておくと雑草やらがボーボーに生えてしまい、近所迷惑にもなりかねない。というので、半年に一度くらいは父やら母やらが掃除に出かけたりしていたらしい。しかし、そこはあまりに不便な場所であり、高齢になった当人たちではもう行くだけでも大変な状況となってしまった。
この正月、実家に帰ったら「元の家の状況を写真に収めてきてくれないか?」と言われ、「いいよん」とばかりに、軽ーい気持ちでママチャリを20分くらい漕ぎながら、車の往来の激しいところでは煽られそうになったり、坂道やら田舎道をくねくねと走ったりして、ほんと、久しぶりにかつての実家にやってきた。。。


第一印象;「げっ!」


HSHbefore.JPGこれはまずい!!


草ボーボーなんてなもんじゃないし。。


ちっとばかり、麦踏よろしく枯草を倒して来れば済むだろうなんて思っていた自分が間違えていた。


人が住まなくなるということは、こんなにも強烈な変化をもたらすのかっ!!


第一、そんな巨木のような樹木(あとでよく見たら草の巨大化したものでしたが)、そこに植えた記憶ありません。


何で、そんなところに竹が、竹になっているのですかっ?


南国状態になっているシュロもあるし。。。




で、まずは写真に収めて、撤収!




現在の実家に戻って、ともかく第一声
「明日、あそこに行って草刈してくるわ!あのまんまじゃ、やばいわ!」


「いいよ、正月早々、そんなことしなくても」


「いや、だって、こういう時でもないと、、、誰ももうあそこに行けないでしょ?いいからいいから、ちょっと運動させていただきますってなもんだ♪」


で、翌朝・・・あ。初夢、記録するの忘れた〜
なんか見たんだけど、もう、それよりも草刈のことで頭いっぱいになっててね〜。


箪笥の奥にしまってあった高校時代に着ていたジャージ、トレーナー、ヤッケを身にまとい(「ヤッケ」なんて言葉、知らないでしょー?・・・今で言うところのウィンドブレーカーみたいなやつです)、軍手を二重にして、鎌とデジカメを持って再び「現地」に赴いた。


作業すること、しばし。
大汗流しながらやっとこさ「それなり」っぽくなった。
HSHafter.JPGいやぁ、野良ジョブ、かなりへヴィでした。


家に帰って、ヤッケ以外はすべて汗ビショ状態で、すべて着替えてシャワー浴びた。


なんか、妙に健康的な正月だった。


正月らしくない正月とも言えるな。



ま、それもよろしかろう。


久しぶりに、少年期を過ごした家を見て感傷に浸れるかと思っていたけど、そういう問題じゃなかった(^^;


これもまた、人生の神様が、記録と記憶の一ページを私に下さった事柄なんでしょう。


ありがとうございます、今年も頑張って参ります。。


(PS;シュロはどうにもなりませんでした)