夢を見た
私は「その人」と結婚をした。
結婚をしたと言っても、長く付き合ってたわけではない。いや、数回会った程度か。結婚仲介会社のエントリーでそうなったのが昨年の話。
そういうわけで入籍してから一年が経つ。
しかし、お互いの都合もあり、この一年間別居してきた。
つまり今まで一度も同居したことがない。それどころか連絡も取り合ってない。
同居することを意識した時「ああ、そうだ、あの人とは同居はできない」と結論し、車を走らせ、彼女の住んでいるところに赴いて離婚届に署名捺印を要請することにした。
「勝手な話で、申し訳ない。」
土下座をして頼んだ私に、彼女は笑顔で「ええ、いいわよ」と署名捺印に同意してくれた。
「じゃ、これで。」
と言いながら玄関に向かう私の背後で、誰かに寄り添うように泣いている彼女。それが彼女の母親であることはわかっている。。
(おれってば、とんでもなくひどい奴じゃないか!?)
ものすごく自己嫌悪に陥りながら、車に乗り込んでエンジンをかけたとき、フェンダー・ミラー越しに怒りと不気味な笑みを含みたたえている彼女の母親の顔が映った。
(…なに?)
車を走らせ、表の主要道路に出た瞬間、
地雷が爆発。
私は車ごと田んぼに吹っ飛ばされた。
・・・
意外と身体は無事だった私、なんとか這い出してみると、辺り一面幾つもの地雷が爆発した跡があり、ボコボコになっているではないか。
「おい!大丈夫かっ!?」見知らぬおじさん・・・あ、見知ってるわ、何年か前に他界した親戚のおじさんだ。その人が私に声かけてきた。
「…はい、なんとか動けます。」
「よし、なら、手伝ってくれ。早くしないと敵軍の水攻めに飲み込まれてしまう!」
「え?」( 敵軍とな? )
「きゃつらは、この辺一体に濠をめぐらし、そこに荒川水系の水を誘導させて、おれたちの田んぼを水浸しにして、使えなくしようとしている。あけられた穴の連続は誘導水路になる。早く土嚢で穴を埋めなければならん!」
「これに着替えなさい。」
別の人から、祭り用のはっぴと手ぬぐいが手渡された。
なぜ祭り用?
「そら、馬力だ!」
(え?)
ザッパァァァ〜ン!!
問答無用で、頭の上からバケツ一杯の酒を浴びせられた。
『ぶぇっ!!』
で、目が覚めた。
ちょっと、最近、眠りが浅いです。
誰か私に生霊飛ばしてるでしょ?(^^;