tommyとtrevor;(Yesな話)

 先日のブログった記事繋がりで、頂いたコメントを拝読してたら、Yesを復習したくなっちゃって、ようつべワールドに突っ込んでしまいました。(^^;

 ほんと、いい時代になったもんだと思う。ちょっとナニすれば、昔の音源やら映像やらがPC上で展開できるんだもん。著作権なんたらのリスクを背負いつつも、アップして下さる方々に感謝するしかないさね。まことにもって、ありがとうございますん。

で・・・、

Yes - Roundabout


1973年!・・・いやぁ、遡る遡るっ!(笑)
 イエスを語る上での出発点は大体この曲と相場は決まっているんだよね。>私
このくらい遡ると、とんでもなく昔なんだけどさ、(録音状態は悪いが)全然新鮮だし♪
バンドのメンバーが若いのは当たり前としても、演奏技術が既に高度!
むかーし昔、最初にこの曲を聴いた時には「なんてアカデミックなバンドなんだ!」と呆然としたことを思い出したさぁ。


 あ、ところで、プログレッシブ・ロックと言われるこのジャンル。私は中学校の時に初めて友人宅で触れるのですが、初めて知った日に聴かされたのがイエスの「こわれもの」「危機」、クリムゾンの「クリムゾンキングの宮殿」、キャメルの「スノー・グース」でした。なので、この3つのバンドはマイ「同時タイミング」デビューなの。たたみこまれたなー(^^;
 それまで、フォーク・ソングとか、ポップ・ロックなんかを専ら聴いていた私は、これらに対しての第一印象が、「1曲が長い!」でしたな。
「危機」なんざ、A面が1曲(約20分)ってのに唖然として、レコードに特有の「曲間の『ミゾ』がないじゃないか!」と吼えたっけ。友人は悠然と「だって、A面が1曲だけなんだもん」と応え、私は「一体、この1曲は何番まであるんだ?」と野暮な質問をし、「組曲だよ」と答えられて、「組曲ぅ?」と、唸りまくってしまった。
 結局、理解できないのが癪で、何度も繰り返して聴いていたら、不思議と1曲20分を長く感じなくなってしまい、20分の必然性までも感じるように耳が成長いたしました。耳って凄いよねー。



Yes - Siberian Khatru

 時を経て2003年!・・・ハウさん(g)はハウじいちゃんになっちゃった、でも頑張ってるの、いいですわね。ちょっとテンポ、遅くなってる?(ま、ご愛嬌よ)
ともかく、上記「ラウンドアバウト」の映像と比較すると、30年も経っている。
30年も経てば、それなりにロートルになっちゃうもんだけど、そこはそれ、熟練の技とでも言うのかしらん、更なる進化を遂げているのだ。そういう「歳の積み重ね」って言うんですか? わたしも見習いたいと思います。
基本となるリフを「これでもか!」と繰り返す正にギネス級の名曲です。>シベリアン
ハウさん、30年経っても「もたった」弾き方、健在なんですな。これ、ビートルズジョージ・ハリスンとかブラック・サバスのトニー・アイオミにも言えるんだけど、バッキングの時は完璧なのに、ソロとかリフで飛び出すと、途端にもたったプレイをするんだよね。当初、これを聴くたびに不安になって仕方なかったです。みんな、大丈夫なのかな?などと思ったりしていた私なのだ。はい。


 …ってか、ベースのクリスさん、30年前と音色がほぼ同じやんけっ!!
この「ビンビン」した音、ちょっとアタックを強くすれば「ディストーションでも効いているのか!?」と思えるようなサウンド
その硬さ・・・「リッケンバッカーのベースでも使っているのかな?」などと思っていたんだけど、正にその通りで、ラッシュのゲディ・リーと共に、私は硬質ベーシストとしてクリスさんをかなりリスペクトしている。
(クリスさんは、何を血迷ったかダブルネックならぬトリプルネックのベースを弾いてる時もあるんだよ、あれ、重いだろうな〜)


昔はさ、
「俺、ギターとかベースとか弾いているし、ロックやってるけど、40代になったら大人っぽいジャズかなんかやるようになるんだろうな。。でさ、還暦に足突っ込む頃になったら三味線とか尺八とかの世界に入り浸るんかな?」
なぁんて、三味線プレイヤーには甚だ失礼な意見をしていた時期がありました。要は、歳とともに、聴く音楽も渋くなってくるだろうというイメージがあったんだよね。


 しかし、今、間違いなく青年ではない(おっさんになったとも言う)、それでもメタルとか聴いちゃったりできてるんだよねー。
歳ってさ、食ってみないことにはわからないもんです。
このままで行けば、当初ジャズを聴くであろうと設定していた年代は一体いつのことになるのか皆目検討もつきませぬ・・・ってか、『死ぬまでロック聴いてたりするかもしんない』(笑)。こういうセリフって、音楽雑誌の外タレ・インタビュー記事くらいだと思ってたけど、まさか自分が本気でそんな風に思うなんてねー。不思議さ。


Yes - Owner Of A Lonely Heart

 時間の経過は、時に面白い悪戯を用意してくれるもので、まさかトレバー・ラビンがビル・ブラフォードのいるイエスで演奏するなんて、考えもしなかったさ。
ってか、大所帯同窓会バンドとしてイエスが活動するなんてのは物凄いサプライズだったし。


ロンリー・ハート、売れたよねー。


 この曲も好きだけど、個人的にはやはりラウンドアバウトなの。でも、いくらラウンドアバウトが好きとは言え、ステージ上でのこのロンリーハートの出だし部分、ギターが「ギョーッギョギョッ、ギョギョーン♪」と来た時の「うおー!」はラウンドアバウトの上を行くな。何度聴いてもゾクゾクしますわ(^^;