またぞろ夢を見た
ある日、私はギターの音を拾って、ある種のパターンからドラムの音を再生するマシンを作りあげた。音色もさることながら、ギターの音を拾ってドラムの音を出すと言うのは前代未聞のエフェクターだ。
私はこの機械を携えて、公園にいつも来ているかつての有名ミュージシャンのところへ行き、作ったマシンを弄ってもらうことにした。すると、かつての有名ミュージシャンは目を輝かせながらこう言った。
「こいつで新曲が出来そうな気がしてきたよ・・・いやいや、そうじゃない、とにかく特許だ!このマシンは凄い!キミ、とにかく特許の申請に今すぐ行きなさい!!」
「え? 何処にどうやって??」
「○○町入口から高速に乗れる。今すぐ機材を積んで・・・おっと、機材はかなりの大きさがあるな、どうしようか?」
「普通乗用車では無理ですよね・・・」
「ちょっとまっててくれ。。」
すると、やおら、何処からともなくリヤカーがやって来た。
「すまん、動力系はついてないが、荷物は詰める。これで今すぐ特許庁に行きたまえ。」
「え”」
ともかく、私はリヤカーに機材を乗せて高速の入口まで「引いて」行った。
非常に重い、高速入口のところまであと数十メートルというところで、道路は大きな上り坂だ。一生懸命リヤカーを押し始めた。腰がミシミシと悲鳴を上げはじめた。
「くそう、なんとかして、高速に入らなければ・・・」
<ギクリっ!>
腰がいかれた。
それでもどうにか入口まで届き、切符切りのおじいさんに挨拶する。
「高速に乗ります・・・」
おじいさんが言う。
「人力かい?」
「は、い、、、」
「時速80キロ出るかい?」
「む・・・無理」
「じゃ、高速には入れられませんな。」
おじいさんは続ける
「キミ、ダイソン100個特殊セットを貸そうか? 2,000円で」
「ダイソン?特殊セット??」
「知らないの?吸引力の落ちないただひとつの掃除機だよ。」
・・・
「こいつを特殊技術で100個セットパックにして逆噴射させる装置がある。」
(゜◇゜)~ ひょぉー!
「これが凄いんだ、この部分にね、・・・
目が覚めた。
それこそ特許ものではなかったか・・・。