カメラの夢
またまた夢を見た。
自分が勝手にイメージしている近未来の社会と今が混在している夢だった。
舞台は、今や売っている商品名と店舗の名称に激しい乖離が生じている○○カメラ。そこの1階フロアで、写真仲間達と一緒に「あーだこーだ…」と、喋っている風景だった。
およそ電化製品の量販店で、その1階フロアとも言えば、いわばお店の「顔」の部分である。顧客が一番注目している商品や売れ筋を並べるのが常套手段だ。かつては、ここには携帯電話や、デジタルカメラ、新発表のプラズマTVなどが陳列されていた…。
…しかし、時代は変わった。
回帰指向というか、世はアナログが大ブームになったのである(夢の話しだよ)。今やこのフロアには、レコードプレーヤーをはじめ、大型スピーカーなどのシステム・コンポーネント、ブラウン管テレビや、挙句の果てには短波放送受信用の専用ラジオも並んでいる。
私達はと言えば、ちょっと昔までは「やっぱりフィルム・カメラだよね!フィルム一眼さ!」と盛り上がっていたものだったが、時代の流れに乗せられてしまい、すっかりデジタル指向の面々になっていた。そう、世の流れにいつも数歩遅れている面々が我々だ。
「このお店のフロアも、随分景色が変わったね。」友達が言う。
「そういや、この間までデジカメはこの辺にあったんだよな〜、今は4階のフロアに移動しちゃったようだよ。どうする?行って見る?」私が尋ねた。
「そうだね、ここまで来たら行ってみようよ。オリンパスの新製品もプロト・タイプが出てるらしいし・・・」
こうして4階に上がると、先ず友人はパナソニのG1を手にした。
「やっぱり、『コンパクト』ってのは嬉しいよね!操作性もばっちりだし、そそられるよな〜・・・こんな良いカメラが、注目されていないと言うのはどうかと思うよ!」
かつては「フィルム・カメラじゃなきゃカメラじゃない!」と言い切っていた友人とは思えない。でも、時代はアナログに移行しているのだが。。。そんな風に思いながらも、私自身もG1の魅力にとりつかれている一人。35mm銀塩を愛していたのは何時の頃だったか・・・。
「お!あった、あった!これだよ!オリンパスの新しいコンパクト・デジ!」
プロト・タイプでまだ市販レベルには至っていないが、もう直ぐ発売と言うことで試作品が店頭に出ている。『いじくり倒して下さい』という状況だ。
見れば、昔一世を風靡した「オリンパスPen」とほぼ同じような面構え。どうやらパナソニの向うを張って、さらにコンパクトなデジ一眼を商品化するようだ。
「おー、これもかなり良い感じだね〜。手にしっくり馴染むよ。しかも往年のシャッター音をサンプリングしてるし、結構レンズも明るいぜ。」
「35mm単焦点で来た所も凄いね・・・あれ?液晶ファインダーは?」
見れば、液晶ファインダー(背面ディスプレイ)が無い。
なんと別売。『液晶ファインダーが必要な人は、買って付けてね』である。
その辺がヘンに潔い。
その別売品をカメラの側面にある端子にひっかけるようにして接続すると、いきなり背面が大型スクリーンの液晶ビューに変化した。増えた厚さも数ミリ程度。これはこれで画になる。
「やるな、オリンパス!こいつは面白いことになってきた。選ぶ楽しさが増えてきたよ〜♪」
ところで、常に我々はお金が枯渇している。
なので、「選ぶ」と「買う」は常に別次元にある。
まぁ、それはそれでよい(?)。
商品名を見た。
「オリンパスPen-D」
ありがちと言えばありがち。往年のPenのデジタル版ということか。
Pen-D・・・ペンディー・・・ペンデ?・・・ぺんで?
なんか、どっかで聞いた事があるような名前だ。。。
ま、いっか(^^;
要するに、あれだ。
こんな夢を見るんだから、デジカメが欲しくてたまんないんだろう。
でも、銀塩も好きなんだけどな〜、深層心理では決別してるのかな〜?(^^;