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とある書類を認めておりましたら、昔、銀行員をやっていた頃、職業欄に『銀行員』と書いていたことをふと思い出しました。
当時、証券会社に行ってた友人からは「同じ金融関係なのに俺たちは『証券マン』NGで『会社員』なんだぜ、生損保社員も『会社員』なんだぜ、なんで銀行だけ銀行員なんだずるいぞ銀行員」と言われてました。まぁ、確かに銀行員は職業はおろか「社員」を「行員」と呼ぶし、トップのことは「社長」と言わず「頭取」と呼んでいましたわ。民間企業なのに『会社員』以外の表記方法が認められていた業種でありました。
今じゃ、一介の『会社員』をやっている私だけど、ふと、職業欄に『会社員』と書く「ベタっぷり」が気になった。「もっと自由でいいんじゃないか?」などと。
もし、僕が何かの事件の容疑者とかで警察にひっ捕らえられて、
「お前、仕事は何してんだ!?あー?」とか言われたら、言葉に詰まりながらも、
「ア、アーティスト」とか言ってみたいよね!
(それで飯食ってるわけじゃないんだから、TVとかで報道されると「自称アーティスト誰某」と言われちゃうんだろうな。"自称"付きですな。みじめですな。)
余談ですが、先日TVで「自称無職」ってのを見たときには驚いた。報道表現ここまで来たぞ感がハンパじゃなかった。そのうち「自称悠々自適」とか「自称高等遊民」なんてのが出てくんじゃないか。
ともあれ、職業もそうだけど、名詞表現ってのは結構大事ですよね。その人をそういう側面から一言で表すのだもの、もちっと神経使っても良いと思う。
そういや、相撲を見てて思ったけど「大砂嵐」という力士がいらっしゃるじゃないですか。私、この力士には「もちっとナイスなネーミングがあるんじゃないか?」と思ってました。自分だったらエジプト出身の彼には「那夷留川(ナイル川)」とか「開羅(カイロ)」なんてのを推奨するなぁ。こっちの方が四股名っぽい響きだと思うんだけどね。
そんな話を取引先の広告代理店の方と話をしていたら、「開羅はアリと思うんですが、『川』は『海』よりも弱そうですね。」と言われた。
・・・
確かにその通りだと思った。