「焼サンマ定食が食べたい。」

なんか、無性に食いたくなりました。季節でもないのに。
唐突に思い立ったのも凄いけれど、それって快挙でもあります。


思えば数年前、焼サンマを食って骨を喉につかえさせ、外科的処置をしたことがありました。経費節約で500円の定食にして、骨を抜くのに3,000円。あれは事件であった。
以来、ちょっとトラウマになってしまい、サンマを敬遠する日々を過ごしてきました。


それが今再び「食いたい」モードになったのである。トラウマ脱却である。嬉しい。
お昼休みに早々定食屋さんに行って「焼サンマ定食750円」を発注。
間もなく眼前に広がった焼サンマ。もはや君は私にとってのトラウマではない。フっ。
醤油をひと垂らし。これで日本の味が更に広がる。 たらーり、っと。



(黒過ぎる)…。



お店の人に「ダメもと」で焼き直しを頼む勇気はありません。
それどころか、混み合っている店内の他のお客さんの視線が気になって、血が逆流しそうになる程、私は小心者です。


そういや以前、「コショウ瓶」と「つまようじ瓶」を間違えて、坦々麺につまようじをぶちまけちまったことがあるが、あれ以来だ。指先まで震えがキタ。


…いいから食おう。


そう結論した。


身をひと摘み口に運ぶ。味わう。青ざめる。…涙。



ウスターソース。。。やはりか。


「ファンタスティック」とはこういう事のためにあるような言葉だと思う。。


サンマを食べながら、苦悶する私がいました。
ウスターソースなんか世の中から消えて無くなってしまえ、と思う私がいました。
今夜はちゃんとしたものを食べたい。そう心に誓う私がいました。

ロックな人生だ