先日、居酒屋にてビートルズ・ネタでちょいと盛り上がりを見せたんですが、「『オクトパス・ガーデン』が好きなのよね〜」と仰るお客さんと『すれ違い琴線ごっこ』で話題がずれまくった。

 「自分、こういうところが好きなんだ」という、分かる人にはわかってもらえるけど、分かんない人にはマニアック発言にしか聞こえない切り口ってのがあって、例えば「『ヘルター・スケルター』はモノラル盤の方にちょっとフィードバックの音が聞こえてて、この辺がワイルドだからモノラルのが絶対いい!」なんてのは、聞く人によっては「ンなこたぁ、どっちでもいいじゃんけ」レベルではある。(でも私はモノラル盤が好きだ)

 件の『オクトパス・ガーデン』にも琴線部分がありまして、この曲にやたらと出てくるフレーズ「in the shade」。昔は「イニシエイド」って聞こえてたんだよね(今でもそうだけど)。「秘伝を授けられたタコの家」…違うよねー。「そう聞こえません?」と振ってみたが、「そうですか?」と応答が来て、すれ違った。
もうビートルズの話題はやめようと思った。

 ともあれ、『オクトパス・ガーデン』。この楽曲、どっぷり久しく忘れ切っていた。「折角だから」と思い、家に帰った後復習することに。
「確か、カントリー調のユニークな曲だったような…」みたいな印象しかなかったので、久々に聞いて驚きがあった。バックのコーラス・ライン。

「あれ?このフレーズ、確か他で、どっかで、聞いたことがある!…何の曲だっけ?」

しばし考え込んで、
  …数日経って判明した(実は昨夜です、我ながらロックしてると思う)。

昔、「かぐや姫」というフォーク・グループがありました。
彼らの楽曲の中に「黄色い船」というのがあるんですが、この曲がオマージュ度100%なんですね。驚いたねぇ。そうだったんか…と。
よく聞けば、エンディングのあり方とか、そもそものコード進行からして被る被る。
もっとも、「黄色い船」ってのと「イエロー・サブマリン」って、曲は違うがタイトルの被り方もあるし、山田パンダさん、かなりビートルズが好きだったんかなぁ、と思いを馳せて酒を飲みました。いや、酒は飲まなくてもいいんですが。

何であれ発見は自分の中で熱くなるという身勝手な話題でした。おしまい。