あまり知られていないギタリストではありますが、最近あまりにも私的にツボにキているお方がいます。
Gathrie Govern。
片仮名表記でガスリー・ゴーヴァンと言うみたい。
彼が有名になったのは、エイジアのギタリストとして参加した時とのこと。
とはいえ、そのエイジアでの活躍は私は知らない(苦笑)。


私が彼を知ったのは、偶然にヒットしたYouTube動画でありました。
ともかく、このライブ・クリップが凄いんだ。



トリオだぜ。トリオなんだぜ。
ギターも凄いが、ドラムもベースもヘンタイ級に上手いっ。
それでこんなに分厚いのだ…いや、そうじゃない、問題は間奏だ。
なんだ、そのパーカッションとも何ともつかない展開は…みんなでタブレット遊びしたかと思うと、お次はチキンTOY。それが変にはまってるから一層癪に障る。


アイディアの勝利と言うか…ともかく上手いなーと思った。
中々いないよね、こんなの。


で、これに衝撃を受けて、このキリスト風貌なガスリーさんを更に深くチェックしようと思った。
そこでエンカウントしたのがこちら。



私ゃ、ベース弾きなので、ギターの細かいところまではわからない。でも、それでも、この人の尋常ならざるピッキングの正確さには驚いた。
なんだこの、超絶技巧にして完璧すぎる輪郭の表情付けは!
私の知ってる他の超絶系ギタリスト、スティーブ・ヴァイとか、ジョン・ペトルーシとか、ザック・ワイルドとか、…そういう方々だって、速弾きの中に勢い一発というか、甘さというか、そういう感じのルーズさがあると感じてるんだが、ガスリーさんのプレイにはどうもそれらしい部分が見当たらないのだ。


困ったもんだ。


タッピングとかの技が登場して以降、ロック・ギターは通常のギター少年にはもはや「何とか頑張れば追いつけるであろう」というレベルの世界では無くなったと思う。しかしそれでも、ワイルドさの名のもとにまだ形に出来そうな夢がぶら下がっていた。


だが、ガスリーさんを聴いたら、おそらく「ギターはお前に任せた」となっちゃうかも知んない。そんくらいヘンだ。どうしてこんな風に弾けるんだ? ヘンだ、絶対ヘンだ。


そんなわけで、変態ガスリーさん、ちょっと中毒性があります。