いつもお参りに行く神社があります。
行く時間に大体遭遇するおばあさんがいます。
おばあさんはいつも境内の掃除をしていらっしゃいます。
そのおばあさんが突然私に聞いてきました。


「銀杏、いる?」


「要りません」と断ることができなかった私は「ありがとうございます」と言いました。
「じゃ、こっちにいらっしゃい」と本殿脇に通され、銀杏を頂戴しました。
スーパーのレジ袋(大)にどっさり級。
勿論、銀杏は種を取り出して乾燥させたもの達ではありません。果肉をしっかり纏い、あの独特のニオイを放つ状態の皆さんです。
うへーい、どうしよな、これ〜?


「(銀杏は)さらさら〜っと洗っちゃって干しとけば大丈夫だから。」


いや、さらさら〜ったって…ねぇ?
私のような賃貸暮らしには洗うところも干すところも確保が難しいんですわ。そこを無理やりやっても、においが…ご近所迷惑レベルになるであろうかと。最近の住宅事情がこれなのよん(ってか私の問題かもしれん…)。




…それはともかく、おばあさん時々凄いことを言います。ってか、物知りです。


今回も、「銀杏のオスとメスの樹は枝ぶりが全然違うから見分けることが簡単よ」と教えてくれたりしました。


何たら熱が流行り出した時には、「蚊の駆除なんて、最初に薬品を撒くなんてのは野暮よねぇ。昔っから焚火して燻すのが常識よ。薬を撒くのならその後でいいでしょ」とか言ってました。ふむふむです。


そういや、「ここ数年、桜の紅葉がおかしいのよね。昔は真っ黄色になったり、橙色になったりしてたのに、最近はシミのような滲みがある葉っぱばっかり。こんなの見たことない。第一、ここ数年毛虫がめっきりいなくなったわよ。どうなっちゃったんだろうねぇ…」って、聞き様によっては戦慄することやんけ。




おばあちゃんの知恵袋ってのには耳を傾けるべきですよね。
ズレてることもありますが、時々凄い知識を与えてくれます。
感謝です。