ジェフ・ベック・グループに今度は挑戦したい!

 私事ですが、先般、ライブを演りまして、ジェフ・ベックの「スキャッター・ブレイン」「レッド・ブーツ」「ブルー・ウィンド」をそれなりにカバー出来ちゃったもんだから、ちょいといい気になって次回(っていつになるんだか不明なるも)は、第二期ジェフ・ベック・グループの楽曲を演ろうではないかと、盛り上がってしまい申した。

で、何の曲を選ぶか。

そりゃもう、ともかくは「New Ways Train Train」であろう、これしかない!と、さっさと一曲決定。

さわりだけでも、と音取りを始めたものの、この当時の録音状態というか、録音バランスのせいか、ベースの音が聴き取り辛くてたまらんことたまらんこと。
楽曲はサイコーにクールなんだけどねー、音が取り辛いってのは難儀である。

とはいえ、なんたってジェフ・ベック・グループだ。
個人的にはジェフ・ベックがいっちゃんエッジが立っていた頃だと思っている。
ドラムスのコージー・パウエルも、一つ一つの音に魂を込めている風があって、緊張感が漲っている。それがかっこいいこと、この上ないっ。ハイハット一発の音すらゾクゾクくるもんね。このタイム感は一体何だ。
ベックのフレーズも妙でかっこいい。この妙な具合のところにベースがユニゾンとも何とも形容しがたい聴き取れないグル―ヴ感で攻めてくる。スリリングなんですわ〜。

この楽曲の入っているアルバム「ラフ・アンド・レディ」を当初聴いたン十年前は、物凄いロック魂を感じたもんだが、今、改めて聴いてみると、かなりソウルフルでファンキーな要素で気色ばんでいることを感じる。確かに、ベックがソロになってから発表されたアルバム「ブロウ・バイ・ブロウ」も今聴けば多分これまたソウルフルでファンキーな色が立ち込めていることに気がつく。
そういう雰囲気の中で、彼の独特の音色とリフが炸裂する。まさにベック・ワールドの出来上がりだ。
クイーンというバンドがある。彼らのジャンルはロックでもポップでもない「クイーン」というジャンルだ、という名言があるが、これ、ベックにも言えることではないだろうか?
ジェフ・ベックというジャンルにおいて、彼は彼のかっこよさを追求しているんだろう。

音取りは難しいけれど、この楽曲、いずれはモノにしてみたいと思っているです。