「tricot」のマスっぷりと、とんがりっぷりと。。。

「tricot」を中毒っぽく聴きながら一週間余りが経過した。


概ね落ち着きを取り戻しつつ、何でこんなにこのバンドが自分のストライクゾーンに入ってきちゃったのかと考えてみた。


tricot…明らかに縦ノリバンドではあるのだが、変拍子・変アルペ・変コードの妙技は、繰り返し技の範疇では「マス・ロック」ではあるけれど、多分プログレだ。とんがりプログレだ。こんなバンド、今までなかったぞ。そういう印象を受けたのがとっかかりね。

時に、この曲なんかプログレ色バリバリだ。

ああ、僕的には変拍子でマス・ロックでプログレ要素の集合体の元祖はロバート・フリップ先生であり、彼は唯一無二と思っていたのが、これを聴いてぶっ飛んちった。
キダ・モディフォちゃんの登場であっさりと追随(下手したら抜くぞ、この勢いで進化してったら…)されてしまったのが驚きなんだな。嬉しくもあるし。


ほんでもって、このクリアーヴォイス。中嶋イッキュウちゃん。
このマッチングは明らかになかったスタイルだと思うし、これは盲点だったと思うねぇ。


で、色々想像しちゃうわけさ。
このバンドのドラミングが、ブラフォードみたいだったらどうなるか?とか、
インストだけで勝負したらどんなのがでてくるんだ??とかね。
ま、どうでもいいことかもしれないけど、そんなことを想像させてしまうくらいにこれからの楽しみな部分が多い。




余談だけど、音楽シーンの未来を予知し、そのことごとくが外れたが、哲学を貫いてきたロバート・フリップ先生。
先生、マス・ロックは、今、注目を集めています。このジャンルについて色んなことを言う人がいますが、私はその草分け的存在はロバート・フリップ先生だと信じて疑っていません。テクノとか何とか言ってる人がいますがそんな実験的なサウンドは、クリムゾン活動休止中だった時分に、先生が既に行ってらっしゃいました。
マス・ロック・・・来ましたよ、先生、こういうスタイルで登場してきました。
こういう形で来るとは思ってもいなかったでしょうが。先生の予見はやっとこさ当たったみたいよ。時間かかったっすねぇ。