「サンダーバード」に怯えた日々

僕、幼少の頃それはそれはテレビっ子だったんですけど、幼心に恐怖心一杯で中々観る事が出来ない番組がありました。


サンダーバード」でございます。


あの人形がイヤだった。
あのカクカク動く不自然さがイヤだった。。
大人なのに4頭身程度のバランスの不自然さがイヤだった。
何かするたびに「目」が一旦キョロリするところがイヤだった。



ところが同い年の友達などは、結構盛り上がってまして、
「かっこいいよなー!」
「2号いいよなー!」
サンダーバードごっこしようぜ!」
「なんでみんな2号持ってくるんだよ!?」
「4号やる人いないの、4号!?」
「こまったなー、じゃぁ、○○ちゃん3号やって」
「あいつ、今日来てないから、5号にしようぜ」
「宇宙に行ったままね」
・・・
大体これだけの会話の断片を連ねただけでも、解る方には伝わると思います。
そんくらい人気があったんですわ(私は観れなかったけど)。


そんな自分も大人になったら普通に観れるようになってしまったってんだから、成長したもんだ。もう全然コワくないぞ。
感情移入は激しいかも。手に汗握る展開、今でもハラハラドキドキしてしまうだろうなー。
それだけよく出来た番組だったということですよね。
テーマソングも今更ながらに感服しています。


サンダーバード OP(日本放送当時版)


ブラスバンドによる行進曲にうってつけの素材。まさか今さら高校野球の入場行進曲には起用されないだろうけど、そうしてもいい位に演奏する方も歩く方もテンション上がる系だと思うよ。
作曲者バリー・グレイは、その後このTV枠シリーズのテーマソングを手掛けて一層有名になりました。「キャプテン・スカーレット」とか「謎の円盤UFO」とかね。


日本版の場合にはそれに加えて「歌」まではめ込んでしまった。この仕業はバリー・グレイじゃないと思うんですが、これがまた印象的な出だしのフレーズでしたな。


ほんで、曲中にある「青〜い空を〜、乱すも〜のはだ〜れだ〜♪」の部分。
今の今まで、こんなに複雑なハーモニーになっていたとは知らなかった。


こういうハモリのフレーズを聴いてしまうと連想が働く楽曲がありますよね。
そう、「宇宙戦艦ヤマト」。
「ヤ〜マ〜トぉぉぉ〜♪」のハモリと深さ加減が非常に良く似ているんですよ。
…と思ったら、歌手が同じであった。いいえ、ささきいさおさんの事を言っているのではありません。
ロイヤルナイツ;男性4人による合唱団、これです。
なるほどねと、妙に感心ひとしきり。


そういや当時は、男声コーラスグループによる主題歌ってのが結構ありましたな。
「忍者部隊月光」とか「サイボーグ009」とか「妖怪人間ベム」とか。。最近じゃ、そういうタイプのがめっきり無くなりました。
時代はボカロ系。無機的になってきてるよねぇ、、、
デジタル否定派ではないけど、ちょっち寂しい気もしたりするです。


以上、時代逆行人間の戯言でした。しっつれーい♪


PS;あと、実写版の「忍者ハットリ君」も怖かったっす。