70年代オマージュバンドではなく、現存する進行形の「Black Country Communion」


Black Country Communion - The Ballad Of John Henry

これぞハード・ロック
あまりに伝統的なハード・ロックですな。


映像的に各プレイヤーの年齢層が高めに見受けられる。
なるほど、そうか、昔から活動しているから熟練の風味が出てるんだな。。などと思ったが…ちょっと待て!


よォく見ると、何やら全然知らない人ってわけでもなさそうじゃねぇかっ。


ちょっと気になったので、メンバー構成をチェックしてみた。
Glenn Hughes
Joe Bonamassa
Jason Bonham
Derek Sherinian


なぁるほどね。
だから、ツェッペリンっぽくて、パープルっぽいわけだ。(^^;
唯一違う風味は、ジョー・ボナマッサというギタリスト。彼がブルース系のプレイ(含むヴォイシング)をするもんだから「まんま」になってないんだな。テルミンしてるけど。


ほんで、各人プレイヤーは各人歴史を作っているけど、このバンドを作ったのはそんなに昔ではなく、つい最近の事らしい。つまり、最近のバンド。
ふむ、新しいバンドにして、繰り出されるサウンドがオマージュの濃縮還元っ!
無農薬かと思えるほど高純度。あ、いや、当事者だからオマージュとは言わないか(笑


まぁね、古いサウンドとかプレイに遭遇すると「懐古趣味的で野暮ったいなぁ…」なぁんて思ってしまうものだよね。
でもさ、それでも受け入れてしまうケースってのがあるんだ。
このバンドは私にとってまさに「受け入れてしまう側」に該当する。
70年代から80年にかけて、所謂ハード・ロックとして語られてたサウンド
当時は物凄くノイジーで、大人たちも「騒音」と括っていたタイプのサウンドだ。


しかし、どうだ。


今、当時風味のサウンドを前にして、ノイジーと言う人はむしろ少数派になっているのではないだろうか? 私なんかにしてみれば実に耳に心地良いもんね。フツー、フツー♪


多分「その時代」に思いっきり生きていたから思いっきりストライクゾーンだったりするんだろう。
ってか、この音色は安心して聴けちゃうんだわ。もはや癒し系サウンドなの。(笑


この曲をよぉく聴いてみると、ベックとかのフレーズも出てくるし、なんかサザン・ロックでこういうタイプのを聴いたような記憶もムクムクと湧いてくる。
何だっけ? この盛り上がりの部分で紡がれるリフ。
あったよね、これに物凄く似た曲が…あー、思い出せん。



新しく登場するバンドや、新しい潮流などには常に目を光らせ、耳を刺激したいといつも思ってはいるけれど、自分が多感な頃に触れたタイプのそれは時間軸を吹っ飛ばして、思いっ切り「常に肯定」しちゃってる。これは譲れない。やれやれだし(苦笑)。