WANDSを再評価してみたくなったです。


WANDS - Awake


ちゃんと聴いて、価値観を改めることにしました。


ワンズ、やるじゃんっ!! …ってね。


あれだな、ワンズって、オルタナ・ロックとかグランジ系の音楽を指向していたんかも知れんな。…あ、いや、でもこの曲は第三期か。皆の知っている一期とか二期のそれじゃないもんな。


ともあれ、ビーイングの商業路線で、当初まずはカタチにしないとならんから、最初は結構アクを出さずに、時代の流れに乗ることに意識を集中したのかもしれない。
上杉さんのハイキー・ボイスも実に時代にマッチしてたし、ミポリンとの何がしで知名度を確定したようなもんだもんね。それはそれで戦略としては正しかったかと思う。実際、好きだもんな、私も。世界中〜の♪(ハモれないけど)
…いつかはハモれるようになりたいと思いつつ、何年経ったんだ? ってか、もう完全に時期逸してるっしょ!


でもさ、後で何処かで読んだことがあるんだけど、上杉さんもオルタナ・ロックが好きだったらしい。第三期でメンバーは大きく変動したけれど、初期の頃の志がここにきて開花したような印象を私は受けるのでありました。


この辺り、一期、二期のワンズファンには、まったく逆に映っている。これがまた興味深い。
一期、二期のワンズファンは、ワンズは二期で解散すべきだったという意見が主流だ。
やりたいことをやって、売れなくなって、解散と言う図式は明らかに事務所側の戦略ミスと一刀両断する。


果たしてそうだろうか?


「もういい加減、やりたいことやらせてもらうよ!」…そういうポジションにたどり着けたからこそできた実験ではなかったか? 僕にはそのようにも思える。あ、でも、ここのバンド、音楽性の違いを理由に一期・二期・三期とメンバー変わってるんだよなぁ…。実際のところは当人たちに聞かないと判んないってことか。


でもね、三期の音楽性、僕は好きだな。最初からこの路線で走っても良かったんじゃないかなぁ…少なくとも今の音楽シーンにあっては、この路線でデビューから突っ走ってもウケると思うぞぇ、なんてね。


そうやって考えると、やりたい音楽と時代が求める音楽がマッチングした時にデビューできるミュージシャンは、物凄く運の強い連中なんだと思う。
逆に、物凄く技量があるし音楽センスも素晴らしいものがあったにしても、その方向性が時代のニーズにマッチしていなかっただけの理由で、退場してしまわなければならない連中の悲哀と言ったら、それはもう、とてもやりきれないものがあるよね。


うん、この世界でも、「運」ってのはある気がする。


でもね、運は運ぶものだから、自分で誘導することができるんだわさ。
宿している命ではないので、能動的に変化させつつ自分に運を導けるようにする努力がものを言うって場合もあるってこと。


ただ、努力なしにしてその流れに乗れちゃうミュージシャンってのがいるんだよね。


悔しいけど、そういうサイドの連中には強い星が付いているんだろう。。



思えば、「TUBE」や「B'z」は今でもコアなところで活躍しているけれど、この「WANDS」を含め、「ZARD」や「T-Boran」、「BAAD」、「DEEN」、こういったアルファベット系の(私にしてみればバンド名意味不明ばかり)90年代初頭売りまくりラッシュは、ビーイングという音楽事務所の黄金期だったんじゃないかと思う。
それこそ、時代の「流れに乗った」というよりも「流れを作った」時期だったのだろう。いや、もうちっと辛口な表現を許してもらえるならば「流れを作れた」時期だったのだと思う。
「作れる」というのも、ひとつの「運」だと僕は思うよ。


いずれにしても、サクセスするって、一瞬でも出来るだけでもいいよなぁ。。。


俺もなんか考えないといけない…(何をだ!)(^^;