ジャーマン・ロックが馴染む日本

 先日の話しでゲイリー・ニューマンを語り、そこからドイツにイメージが膨らんでいく私。考えたら、ゲイリー・ニューマンってイギリスのミュージシャンなのにねぇ(^^;


 ドイチュ・・・嗚呼そうだ、かの国のロックってのは、以前もブログったけど、日本人の好むスタイルにもっとも近いと思える。
曲調が演歌に通じるんだよね。それが良い。


 「スコーピオンズ」とかさ、「マイケル・シェンカー」さんとかさ、「アクセプト」とかね、思いっきりロックな皆さんなんですが、彼らにバラードの曲なんかやらせると、『Am-G-F-E7』の流れを恥ずかしさなどおくびにも出さず、思いっきり感情移入して演奏してくれるし、泣きのギター・ソロもお約束だし、最高っすな!(笑)


 この話はかつてもしたけど、そんなわけでスコーピオンズでは「イン・トランス」とか「We'll Burn The Sky」なんか大好きな私。日本語で歌ったら、完璧に「ハード演歌」だ。間違いない。


その証というか、昔来日した時の「荒城の月」は最高の名曲でしたな。



・・・は!



おっと、いかん、ちょっと色々思い出した。



 その昔、まだ世の中にCDとかが出回っていない頃、ナカミチのカセット・テープ・デッキ等が高級品だった頃。私は、レコードを買うのに正面切ってレコード店に行くことしか、買い方を知らなかった。もっと言ってしまうと、いつも行くレコード店でしかレコードを買う術を知らなった。


 そんな私に、いろいろと衝撃的なツールを教えてくれた先輩がいる。思えば、ここ何年もその先輩とは会っていない。確か、税務職員になってる筈だ。私の今の職種と関連付けすると、今、最も戦わなければいけないライバル的好敵手ステージにその先輩はいらっしゃる。


その先輩が私に教えてくれたのが、新宿にある海賊盤レコード店だった。


 今、こうして「海賊盤」の話をしても、ついてこれる人って少ないだろうなー。。海賊盤ってさ、テープ音源を拾ってきてレコードに焼いたものなんだけど、正規のプロセスを踏んでいない不正録音だもんだから、基本的には販売してはいけないのです、法的に。
で、加えて、音質も激しく悪い。MP3の悪さなんか足元にも及ばないくらい酷い。


 だがしかし、なのだ。正規のルートではない音源はレアなので、ファンとかにはたまらないものがあったりする。ライブ録音(不正)とかをレコード化したりして売ったりしたものは、状態のいい物は激レア・アイテムとして、重宝されたっすよ。まさに「お宝」だった。


 で、不思議な現象もありましてね。海賊盤(不正)が先行して、それがホンチャン(正規)になったりしたものもあったですよ。
 自分の記憶ではスコーピオンズの「東京テープ」なんかは正にその最たる例の一つではないかと記憶している。・・・違ったっけかな?・・・何分にも随分と昔の話なので、許してやってくれい!


 その「東京テープ」ってのを海賊盤屋さんで購入した私なんですけどね。これ二枚組。
普通なら1面の裏に2面があって、二枚目の表面が3面、その裏が4面であり1.2.3.4の順に時間軸が形成されるのだけれど、このアルバムは1面の裏が4面で、二枚目の表面が2面、その裏が3面だった。
・・・ので、オープニングからちょっとしたらもう、アンコールなのである。で、二枚目に入ったら、そんなことはどうでもいいかのごとくライブの中盤戦の模様が繰り広げられるという始末。(それでもいいかな?)と思うしかなかった。


Scorpions - We'll Burn The Sky

Scorpions - Kojo no tsuki



あーら、やっぱり良いんじゃないですの?(笑)
あたし、日本人だわさん。
オン・ビートで「モミ手・スリ手」の手拍子打ってやる〜♪