昔、ヘンにこだわったタバコの吸い方

タバコが値上がりを致しましたね。
それを記念して!…と言うわけではないけれど、本日の飲み会が何やら『「俺は昔、こういうタバコの吸い方をしていた」自慢大会』になった。
そういう主旨の飲み会ではなかったんですけどね、なんか、成行き上、そうなった。


「いやぁ、タバコを吸い始めたころは、意地になって洋モク(表現古っ!)吸ってたよな」


「かっこつけるのが至上命題だったですものね、先輩は何を吸ってたんですか?」


「今じゃ、言うのも恥ずかしいけれど・・・Mr.スリム」


「ああ!あの有名な、吸い過ぎると『立たなくなる』ってやつね?」


「い、いや、それはガセだ。そんなことはなかった・・・と思う。
  君は何を吸ってた?」


「チェリー」


「そりゃ和モクでしょ!?」


「でも、何か、誰も吸ってないところが差別化できてるみたいで、かっこよかったっす」


「それは、悲しいことです」


・・・


「ま・・・まぁいいや、とにかく、タバコを吸うには火のつけ方もポイントが高い。マッチとか流行らなかった?」


「マッチですか?」


「そう、蝋マッチ。・・・「ローハイド」とかでさ、ブーツに「シュッ」とか、こすらせてさ、点けるの!」


「先輩、すんません、「ローハイド」世代ではないです。。。」


「え?そうなの?じゃ、何世代?」


「んーっと、「謎の円盤UFO」世代」


「そりゃ英国でしょ?米国ものは?」


「べ・・・米国・・・?・・・んー。。。じゃ、バイオニック・ジェミー・・・あ、ジェニー?」


「どっちも知らん。」


・・・


(私と先輩はそんなに歳が離れているとは思ていなかったのだが、どうやら離れているようだ)


「ま・・・まぁともかく、私の世代ではZIPPOですので。」


「へぇぇぇ、マッチの経験ないの?」


「い・いや、そんなことはないです。よく喫茶店とかでもらえる、20本くらいが紙でつながっているような、それを一本一本むしって点けるようなのがありましてね。それをわざわざむしりとらずに、「折って」、シュッと点けて、折り返しのカバーみたいな表紙で「パチン!」と弾いて消したりするの…流行りました。・・・伝わりました?」


「難解だ・・・っというか、片手で火を点けることに美意識がなかったかい?」


「片手ですか?」


「そう。マッチ箱を持って、その持った手でマッチを一本取りだして、その手で火を点けて、最後に消す時だけ、口で「ふっ」ってやるの。」


「あぁ、あぁ!わかります!・・・それ、やりました!・・・考えたら手品みたいですよね」


「昨今のペン回しみたいなもんだ。」


「そうかなー?」





夜は更けてまいります。。。