心揺さぶられる女性ボーカル二人

 その昔、何の気無しにCD屋さんで「勢い一発買い」で「Noa」というイスラエルの女性歌手のデビュー・アルバムを買ったことがあるのですが、このアルバムの1曲目で心を揺さぶられてしまった経験があります。

Noa - I don't Know(studio:sound only)

歌詞的には、日本で言うところの「翼をください」の、より強靭なやつみたいなの。なんというか、パット・メセニーでしたっけか?プロデュースしたの。彼のセンスと、アレンジのデイブ・グルーシン(だったと思う)の技あり編曲。
徐々にクレッシェンドして行くお約束的盛り上がりではあるけれど、そこにNoaの絶妙な歌唱力が見事にはまっているのですよ。ビブラートの効かせ方とか、中近東的フレーズのオリエンタル加減が実によろしい。込み上げてくるなぁ・・・(T_T


聞けば、Noaさんって、日本じゃあんまり知られてないけれど、現地じゃ相当の人気歌手らしい。


 さて、そいでもって、この手の「揺さぶられ系」女性ボーカル、個人的にはNoaと双璧でCara Dillonさんってのもイチオシ(ニオシ?)なのであるです。こちらはアイルランドね。

Cara Dillon - Black is the Colour

このキュートにして切ない声質、で、アレンジの気合の入り方。
なんかじっと聞いていると、歌詞もわかんないのにこみあげてきそうになる。
くそう、妙に泣けて、泣けて・・・歳、とったんかな〜。。。(ToT)


どうもこの曲はラブソングらしいのだが、どうやら「思いが叶わない切なさ」を歌った曲になっているようです。
元々はスコットランドの民謡のようで、弦楽器との絡みが美しいですね。



何て言うかなー。。。バラードのくくりになるのかな?
個人的にはバラードって、あんまり好きくないんだけど、じっくりと情感溢れる、しかもどこぞの誰かのような作ったような情感ではなくて、芯から絞り出されてくるようなヴォイシングに遭遇すると、もうだめ。涙腺に訴えかけれらてしまうんだ。


上記、この二曲が演出によるものだけで構築された曲としたら、この二人、とんでもない詐欺師だ!・・・笑