ひとりで飲みに行く勇気

そういえば、一人で飲みに行くことの勇気ってのがある。


 私は今まで一人で飲みに行くということが中々できなかった。これについては、以前、ブログでも書いたことがあったかと思うけど、そんな私でも一人で飲みに立ち寄れるお店を幾つか開拓することが出来た。ごくたまにしかお邪魔できないけれど、そういうお店はとても大切な隠れ家的存在です。
とは言え、「小料理なにがし」とか「スナックほにゃらら」、「バーへげへげ」みたいな「いかにも」なとこはまだ開拓できていない。


私が開拓した店は「お蕎麦屋さん」である。


 具体的なお店の名前はナイショにしときますけど、そのお店で私が頼むメニューは決まっている。「熱燗(夏でも)」、そして「御新香」。これでスタートする。


 このお店の御新香は柴漬け以外は全て自家製なんだけど、冬場の白菜・牛蒡とか、夏場のキュウリ・塩らっきょうなどが絶品。この御新香さえあれば、酒を飲むのに充分。


 御新香をつまみながら酒を飲む。片手に小説。妙に至福のひとときなのであります。


 酒のピッチが進んだらお代わり熱燗。いい按配に進んだら「せいろもり」を頼む。


 ここの蕎麦は非常にコシがあって、風味も抜群である。東京というエリアで美味い蕎麦を食おうと思うと、お金を沢山落とせばそりゃそれなりにあるけれど、無難な価格設定で「うまっ!」と感じれるお店ってのは中々ない。それが、このお店の蕎麦は抜群なんだわ。


蕎麦湯も良い。


 せいろを食し終わった後に、薬味皿に多少残しておいたわさびと、意識的に残しておいたつゆを椀に入れ、蕎麦湯で溶いて飲む。この蕎麦湯、かなり濃ゆいところを取ってきてくれているもので、かなりドロドロなんですがね、混ざることで程よい「スープ」になる。まるで「液体蕎麦」を食しているような気になるのだ。
調合バランスを工夫すれば、3杯は飲める。これでかなりお腹一杯、ぽっかぽか。


最後にほうじ茶を飲んでさっぱりしてお愛想。


 このパターン、良く考えたらそれほどの栄養価は無いようだし、典型的日本人的な飲み方ではないかな。お酒が好きだけど、カロリー計算などを意識されている方がいらっしゃるとすれば、お蕎麦屋さんでのこういうひっかけ方、是非お勧めですよ!


こんなこと書いてたら、今度はお蕎麦屋さんに行きたくなってきちまった。
仕事帰りに顔出したいなー。。







のんき@空腹.ne.jp