「かるた」ゲットした話です。

先日、ふとしたことから新品の「かるた」を激安価格でゲットした。

 そのかるた、新品で未開封状態ではあったがかなり年月を経ているのは一目瞭然で、未開封なのに陽に焼けていたり、ヘンに色褪せしている部分が多かったんだ。何年製とは記載されていないが、メーカー名は記載されていましてね。

ショウワノート株式会社」

おっ、懐かしい!!もうこれで、ゲットする気まんまんになった(^^;
記憶が間違いなければ、ジャポニカ学習帳は何冊か使った記憶があるぞ。
あの頃は(も)ぬり絵がへたくそだったっけなー。
あれ? それってば、セイカノートだったっけか?

ま、まぁいいか。

そのショウワノートが世に送り出した「かるた」、この度、我が眼前にいよいよ登場である。
タイトルは「新犬捧かるた」。

「新」である。

 いつを基準にして「新」なのかは考えるだけ野暮ってもんだ、とにかく表紙は可愛らしい犬と捧のマンガが描かれている。その絵のタイプから推察するに、昭和の50年代位の新古品ではなかろうかと見当をつけた。

「犬捧かるた」ってんだから、「い」は「犬もあるけば捧にあたる」に違いない。

それじゃ、その他はどうじゃろ?

早々に開封し、チェックすることに。




「お」: おにに かなぼう

ふむ、妥当線。




「や」: やすものかいの ぜにうしない

「やけいしに みず」くらいの方が、当たりがソフトだと思うんだが・・・「安いもの買いの銭失い」ってのは、子供にはちと、ヘヴィなフレーズではなかろうか?




「れ」: 良(れい)薬 口に苦し

ちょとまて、「りょうやく」だよね?るびの振り方がちとおかしくありゃせんか?


・・・(中略)・・・


それよりか、イラストだ。


このかるた、けっこう「仰天もの」がオンパレードしてません?
「い」のカードは連想していた通りの絵面だったけど、他のカードったら、すごいんだ。
昭和50年代どころでは無い、ものによっては30年代、いや、ヘタしたら20年代かもしれない!・・・って、そんな昔にショウワノートがあったとは考えにくいし。。。



「ち」: ちり つもって やまとなる
何の変哲も無い「山」の絵ですよね?でも、考えてみてください。このカード、「ち」なのです。
思いっきり山の絵を描いておいて「ち」ときました!
『「や」じゃないよっ!』と突き放す姿勢、ロケンローですね。
沢山の「ちり」の絵を描いてあった方が適切と判断いたしますが?
ってか、「ちりもつもれば やまとなる」では?


「へ」: へをひって しり つぼめる
三塁打!!
このセンス、時代劇風味な登場人物が乙っ。表情素敵♪
「へそで ちゃを わかす」が何故出てこなかった?
品格さいこー。
意味:放屁した後に尻をつぼめても遅いということから、物事を失敗した後であわてて言い訳したり、ごまかすことのたとえ。
・・・初めて知りました(知らなくてもいい気がする)。


「つ」: つきよに かまを ぬく
んー・・・故事にならった江戸かるたの伝統なのだろうが、だめだ、さっぱりついていけない。
ので、絵柄がシュールにしか映らない。
続・時代劇風味!なぜ被る!?
悔しいので調べてみた。
意味:明るい夜なのに竈にかかっている釜をまんまと取って行くということから、相手の油断につけこんで何かをやってのけるということ。
「釜を抜かれる」ってのもあって、こっちは逆に、ひどく油断してまんまとしてやられること。・・・勉強になりました。


平成のかるたでは無いことには確信アリ。