夢を見た〜洪水の夢
川沿いの「とある」マンションの3階に住んでいる私と友人。ひょんなことから夏休みに国内旅行に出かけたものの、旅先で自宅の近くが集中豪雨に見舞われているとのTVニュースを見た。すわ一大事と、電車を乗り継ぎ急いで帰ってみると、付近の河川決壊、当り一面水浸し状態になっていた。
水位は上がる一方で、私と友人は自分達の住まいの近くにある土手の上で、心配そうに眺める。ここから先へは水に浸からないと進めない。。。
水位は上がり、平屋建ての家はどんどん流されていく。
基礎工事のなっていないビルなどは次々と傾いていく。
今まで水害とはまるで無縁だったこの地域。
それが、ここんとこの異常気象のせいか、あっという間に水害真っ只中に巻き込まれてしまった。
水位の上昇は、とうとう至るところの家屋の2階部分にまで至った。
いくら何でも、自分達の住んでいるフロア(建物の3F)までは影響を受けないだろうと「たか」を括っていたが、段々心配になってきた。
自衛隊は必死になって上流付近の川の水をせき止めたり、他へ流れを誘導しようと土嚢やらを手配しているようだ。間に合うのか!?
・・・それが、間に合いませんでしてね。
水は溢れることを止めず、市中に襲い掛かり、付近一帯は修羅場と化してしまったのである。私と友人は、どこからかゴムボートを借りてきて、それを漕いで住まいに向かうことにした。
何とか辿り着いて、今にも水が押し寄せてきそうな階段を登り、自分達のフロアに到着。まだ水が来るまでには少々時間の猶予があるようだ。しかし建物は思いっきり傾いている。
「急ごう、とにかく濡れちゃイケないものを上の階に運ぼうぜ!」
「まずは布団かな?」
「いや、エアコンだ!」
「んなもん、外れないよ!」
「なら、PCはどうだ。」
「よしっ!」
「こ・・・こいつは、重いぜ!」
「くそうっ!」
「あ!」
つるんっ
ガコンッ!
ガコンガコンガコンッ・・・ずるずる・・・ボッチャンッ!
ぶくぶくぶく・・・。
「くそう、手が滑っちまった!」
「どうする?」
「失った物に未練をかけている時間はない、次!」
「写真!・・・そうだ、アルバムだ!」
「どれだ!?」
「それ、その段ボール!」
「こ・これ、・・・全部か?」
「そうだ、全部だ」
「何で、整理整頓してないんだっ!!」
「ご・・・ごめんよぉ!」
ダンボールを持ち上げた瞬間、部屋が更に傾いた。「あ!」と言う間もなく足を取られた私は、段ボール箱を抱えたまま部屋の中を滑り、水面に向かって「堕ちてゆく」。
「いかん、水位がもう直ぐそこまできているぞ!」
目が覚めた。
いきなりパニックになると冷静な判断は出来なくなる。
そう、マンガ「サザエさん」ではないけれど、「火事だ!」の声を耳にして、家の中から何故かフライパンだけを握り締めて出てくるというギャグがあったっけ。
何となく判る。
ってか、普段から整理整頓してない私がいけない(^^;。
教訓を(啓示ではないよ)受けた私である。