読書用アイテムを使う楽しみ
ある程度人生過ごしてくると、身近な事柄で「初めてのこと」ってのは段々少なくなってくる。それでも、全く無いわけではないでして・・・私、この度「生まれて初めて」、「ブック・カバー」なるものを「買いました」。
なんか、嬉しい♪
文庫本に装着して(あ、文庫本サイズのブックカバーを買ったです)、まんじりと眺めて見た。
(うふふふ、えーじゃないの♪)
昨年末に、「私ってば、最近活字から遠ざかっているじゃんけ!?」と危機感を感じ、唐突に「チャイルド44」の上下巻を購入。これを一気読みしてしまい、久し振りに活字の面白さを再確認したです。話自体は重い内容でしたがねー。
(よーし、これから暫く本の世界に埋没することにしよう!)
んなこと思って、以後数冊の文庫本を購入し活字に埋没しようとしたのだが、選んだ本が不味かったのか、これらが自分的に全く駄作で(というか、「チャイルド44」のストーリー・テリングの凄さを再認識したんですが)、挫けそうになってしまったです。
しかし、諦めかけていたその時、「チャイルド44」クラスの、いや、タイプは違うから比較は難しいけれど、スピード感が抜群の作家に出会った。
それが、『j(ジェフリー)・ディーヴァー』。
彼の作品の中の「コフィン・ダンサー」ってのを読んで、再び活字界に「ぐぐっ!」とのめりこむことになった私。現在、彼の「リンカーン・ライム・シリーズ」にはまり、「コフィン・ダンサー」→「ボーン・コレクター」→「エンプティー・チェア」→「石の猿」と進み、「魔術師(イリュージョニスト)」を読みふけっている。
http://www.bunshun.co.jp/book_db/7/70/56/9784167705688.shtml
さて、そんなある日、電車の中で、「マイ・ブックカバー」で小説を読んでいるナイス・ミドルな男性を発見。そのブックカバーたるや、黄土色系の本皮仕立、使い込んできたような味わいのくだびれ加減。…かっこいい!
JR京浜東北線でダンディな方に遭遇すると言うのもすごいが、とにかく洒落っ気があって、私はその芸風を是非真似したくなった。
思えば、今まで私はブックカバーなんてのは、新刊なら書店でつけてもらうけど、そうじゃない時は包装紙とか、広告を切ったり、ひどい時は表装紙を裏返して折りたたんで使ったりしていた。それはそれでもいいのだが、やはり第三者に自分が何を読んでいるのかあからさまにはしたくない、という心理が働いていることには違いない。
そうだ、そうそう、それならブックカバーだ、もうそういうのしてもいいお年頃じゃろ、マイ・ブックカバー欲しいじゃーん!?
で、早速文房具店に突入した。
皮製のブックカバー、カバーっと・・・お!、あたっ、えっ?、高っ!!
だめだ。いかん。買えん。
見渡せば、和紙とかで出来てるのとか、布製ってのがあるけど、そゆのには今ひとつモチベーションが上がらないなぁ。。。んー。。。
まぁそれでも、とりあえず色には、こだわってみました。
黒じゃ、ありきたり。本皮色では、それもまたありきたり。しかし、赤とか青とか黄では飽きが来る・・・そうこうしながら、臙脂を選んだ。赤黒ミックス系ね。茶寄り。
(うふふ、えーじゃないの♪)
ご満悦の私です。
しかし何だね。ひとえにブックカバーとは言え、あんなにも沢山の種類があるとは知らなかった。
お店の中で、まさかブックカバー購入のために、1時間近くも迷いまくるとは思ってもみなかったし。。。
なんか、それって自分が昔、初めて万年筆を文具店で買った時のドキドキ感に似ているようなものがあって、新鮮さを覚えたよ。