やまがたすみこをご存知ですか?


flying.jpg 今、この瞬間で「やまがたすみこ」の曲について語ろうとしているやつは、宇宙広しと言えど、私くらいしかおらんだろうな(汗)。なんたって、自分自身がビックリしているんだもんねー。

 この時間、なんか、ネットをふらふらしていて、とーとつに思い出したのだ、やまがたすみこ。。。さん。


 彼女の作品に初めて触れたのは高校の頃だったかもしれない。レコード店に行って、単純にジャケットに惚れこんで買ってきた。それだけでした。(おいー!)
 その当時、私は俗に言う「ニューミュージック」ってのに傾倒していましてね、でも、天邪鬼だから、大所をおさえることなく、脇道ばかりを意識して歩いていたのでした。
だから、ユーミンとかは正面からは聞くことはなかったし、この当時売れていたニューミュージック(NSPとか、アリスとか、グレープとかね・・・)も意識的に「後回し」にしていたのだ。

女性ものが聞きたい。

で、このアルバムにエンカウントした。殆ど偶然。
で、聞いてみると、自分としてはアコースティック・ギターをメインにした楽曲を期待していた部分が見事に裏切られ、なんとも垢抜けた大人の作品であることにどう対処していいのか戸惑ってしまった。

うわ!、このアルバム、大人だ!

 …が、こういう体験はこのアルバムに限ったことではない。そう、丸山圭子先生でも似たような雰囲気を感じたことがあったっけ。
そう、それはそれで凄いのである。計算外の収穫なのである。浸るとなんだか、急に10年20年後の自分の理想的な放課後(10年も経てば放課後なんて概念はないわ!)の過ごし方なんてものを、勝手に妄想して
「おぉ!この雰囲気、いいな!実践したいな!」
なぁんて一人で盛り上がってしまうのでした。。。

 ムーンライトジルバ・・・もうさ、タイトルからして大人です。ジルバですよ、ジルバ。
青少年はせいぜいポップかロックで、いいとこフォーク・ダンスさ。ちょっと深いところに足を突っ込んだとしたって、ワルツが関の山じゃないですか?
そこに「ジルバ」ときましたですよ。どうしますのん? なんか禁断の香りが漂いますでしょ?
 曲中、「はに〜♪」と、やまがたさんが「仰る」ところがあります。あ、「歌う」か。これが妙に色っぽい。
私は、彼女の芸名から、どっぷりフォークソング系であるにもかかわらずちょっとニューミュージック崩れなんてのを歌っている人と勝手に決めてかかっていたのですが、思いっきり大人なのでビックリした。こういう曲調のこういう歌い方なら、その芸名は改めて欲しいと思った。
今は昔か・・・。
 そして、「私と、踊ってくださる?♪」とくる。「踊ってくれる?」とか、「踊って!」なのではない。「・・・くださる?」だ。いやぁ、「くださる?」!
素晴らしいじゃないですか。ええ?どうよ、その、3歩くらい退いた謙虚さ。こんなに奥ゆかしい表現にはたまらないものを感じるですのよさ。

そりゃ踊りたいよ、ジルバ。
知んないけど、動いてりゃどうにかなるでしょ・・・ならんか(^^;

やまがたすみこ - ムーンライトジルバ
https://www.youtube.com/watch?v=-bl1yJuVZwo