ところで、『チャイルド44』読みました

 2008年は、個人的に活字をあまり読まないまま終わってしまいました。
年末に「このまま本年を終わってしまうのはいけない!」と思いましてね、せめてもう一冊くらいは活字に触れておかなければと、『チャイルド44』を遅まきながら購入して読書したです。


child44.jpg そう、2008年度『このミステリーがすごい』の第1位にランクされている『チャイルド44』です。ランキング1位の本だからと言って、必ずしも自分にも「凄い」と言えるとは限りません。その辺のところは重々承知なんですが、手っ取り早く活字に触れるには、適度な理由として充分でしたので、さっさと選定しちゃいました。

 いやぁ、こりゃ凄かった。

紛れもなく、超弩級のサスペンスです。久し振りにキましたっす。
この作品、実際にあった事件をモチーフにしているらしいのですが、それだけにかなりのリアリティが有りますわ。登場人物の心理描写も非常に巧みで、これが新人かと思える程に筆力に溢れています。スピード感はもちろんのこと、上下巻足して結構なページ量なのに中だるみがなかった。結構自分的に収穫でしたよ。
ネタバレになっちゃうから多くは語れないけど、時はスターリン時代、舞台はソヴィエト連邦。子供達を対象とした連続(猟奇)殺人が発生する。しかし、スターリン体制の中ではそう言った殺人は「起きてはならない」ものであり、この為捜査に当たった主人公「レオ」は窮地に追いやられてしまうのでありました。でも、事件解決に向けて邁進するレオ。そして衝撃的結末。
んー、唸るっす!

タイプとしては「羊達の沈黙」系かな?
こういうの、好きな人で、もしまだお読みになっていない方がおられましたら、是非ともお勧めしたいなー。
えぐいぞー(^^;