「あ、あった。見える?これ。これね、腺種。あと2年位で癌になるやつ。」

「でぇ!?」…うつろにモニター見ながら驚いた私。

「本当に癌になるんですか?」

「私の経験から言って、まず間違いない。遅くとも3年。。」

「そうなんですかぁ。。」

「癌になっても自覚症状なんて無いしね。こういうチャンスでもない限り見つからない。で、手遅れるから10年後には君はこの世にいなかったよ。」

そういう会話をしながら『芽』を摘んでもらった。

概ね意識はあったけど、それでもまさか自分に『芽』が出てくるとは思ってなかった。

気楽に行った大腸チェックで、意外な展開で命を拾って頂く事が出来た。

『芽』を見つけ、摘んで下さったお医者様に感謝。
大腸チェックに行こうと決めた自分の判断に感謝。
その巡り合わせをご用意いただいた、運命に感謝。
運命を管理して下さっている神様にひたすら感謝。

自分史に残るエピソードがひとつカウントされた。