「半分子ちゃん」を観てそのクオリティの高さにびっくりした。

この作品を描いた方って、何者なのか判んないんですが、とんでもなく才能のある方であるとお見受けしました。
何って言うか、夢の話じゃないけれど、夢と現実の狭間の怪しいバーチャルを感じるんですよ。

例えば、自分の実家が成田というわけではないんですが、夕方というか空模様が怪しくなった時に頭上を大きな飛行機の影が横切る時の何とも言えない焦燥感のようなものが、実によく表現されている。そんな風に思うんです。

草むらという田舎チックなグラウンドの上をハイテクの象徴のような飛行機が飛んでいくというミスマッチでいて、しかも現実にそういうのがある世界。

もっとも、「半分こ」状態の女の子ってのは、このメインキャラなんだそうだが、こちらはグロ系でちょっとイッてる感が強く、唸ってしまう。

とは言え、そこに三味線交えたヒップホップ系の音楽や、歌川国芳ばりの巨大ドクロを登場させると言った妖怪モチーフも中々水木ワールドっぽくて惹かれる。

いずれにせよ、ちょっと驚きを隠せない作品ですね。

半分子ちゃん(音声差し替え)