昔の映画と侮ってはなりませぬっ。

何を今更的に古い話でなんですが。。。

大先輩と飲んでる時に、今のTV・映画のクオリティの話題になった。

そしたらまぁ、大先輩ともなると「今時の若ぇやつは…」じゃないけど、「今時のTVとかのレベルの低さと言ったら…」みたいな話題になったんですよね。

大体そういう話を耳にしてしまうと、「あーやだやだ、これだから古い人は…」なぁんて思ってしまうもんなんですがね、今回ばかりはちと違った。(ってか、私が古い人やん!)



先輩「そりゃ、最近は邦画の興行成績が洋画を上回ったなんて言ってるけど、往年の作品には足元にも及ばない部分があるな」

私「へぇ、そうなんですか?」

先輩「ったりまえさ、そりゃな、「のぼうの城」とか「るろうに…」とか中々の按配だったとは思うがね、泥臭さというか人間臭さのパワフルさとかの度合いがまだ足んない気がするね。」

私「へえぇ、じゃ、先輩はどの辺りがお勧めなんです?」

先輩「とっさに思い浮かんだところでは『三匹の侍』かねー。」

私「古いなぁ〜、名前くらいは覚えてますけど。よし、今度機会あったら観てみる事にします。」

先輩「観て損しないよ。」

私(ほぉぉぉ)



ってなわけで、先ずはようつべ検索。
おっと、驚いちまった。

出てくるテロップが凄い。
『大名がなんだ!』とか『代官がどうした!』ですよ。
ここまでブッチしてるとは思わなかった。

ほんで、役者が何やらいちいちカッコいい。
女優もレベル高い。

冴える殺剣の平さん、ニヒルだねぇ〜。(息子もカッコいいとは思うが、父は凄いね)

そういや最近「ニヒル」っての、いなくなったねー。「ニヒル」、知っます? ニヒリスティックな人のことよ、ニーチェよ、ニーチェ!  違うか。
昔はニーチェの本を持ち歩いているだけでモテた時期があったんだって。ほんとかな?すごいなー。

古い映画と侮ってはならぬのだね。

・・・

 そういや、タランティーノ監督って結構日本映画も好きだったりしますが、彼が好きな女優に「梶芽衣子」さんを取り上げていて、来日の際に本人に会って、いたく感動したという報道がありました。

 タランティーノ監督作品は結構知ってたけど、彼がファンであるという「梶芽衣子」さんはあんまり「ピン」とこなかった私。「一体誰なんだろう?」と検索を走らせたら、何のことはない「女囚さそり」シリーズの主人公を張ってた女優さんだったんではないですか。
その映画のタイトル、あまりにも鮮烈だったので記憶にこびりついています。が、少年の頃の私には「イケナイ映画」として「禁」見せてもらうことはできなかったため、中身までは知らぬまま歳を重ねてまいりました。ぴんとこなかったわけだ。もういい加減観てもいい年頃じゃろう(…って、大人になるまで全く思い出してなかったのがとてもイケナイ)。


慌ててチェックしましたら…「!」
70年代映画にして、何だこの美貌は!
スタイルもバッチリだし、レベルが高すぎる。
かっこいいんだ、とにかくこの女優さんは!

 映画の表現方法などはさすがに時代を感じてしまうけど、当人のレベルの高さは当時の映画界・芸能界を見渡してもトップクラスじゃないかしらん?と思い出すのが遅すぎた自分にちょいと後悔してみました。(後悔したって別にどうなるもんでもないですがね…笑)タランティーノ監督が好むっての、判る気がしたですよっ。

女囚さそり

(^^;