もんのすげぇ古いけれど、好きだった歌謡曲ロックの荒木一郎


荒木一郎 - 今夜は踊ろう


ずっと、ずーっと、ずずーーーっと昔の話なんだけど、
私が歌謡曲と言うか、日本のロックと言うか、ロカビリーチックなのに触れたのは、保育園に通っていた頃のことでした。


親戚のおじさん家に遊びに行くたびに、そこにあったステレオを勝手にいじり、レコードの棚にあるのを適当に選んでは鳴らしていたんですな。
そういう一人遊びが好きだったんだ。。


おじさんの趣味は、今にして思うと、実に雑多でした。クラシックバレエのLPもあれば、交響曲の何がしもあるし、ハワイアンの赤い色したレコードもあれば、アリランとかが入っている韓国LP、そいでもって歌謡曲やらビートルズやらカントリーやら。。。


そんな中、何気に手にした一枚のシングル・レコードが自分のツボに来るきっかけでありました。
荒木一郎」の「今夜は踊ろう」だったんだな。


このイントロ、かなり強烈にスパークしたのを覚えている。


今改めて聴いてみると、ちょっとこっ恥ずかしい薄さを感じちゃうんだが、当時は充分にドライブ感のあるサウンドだと感じてた。


この曲の中に英語の歌詞が入ってくるんですがね、当時これがまた斬新でしてね(ってか、保育園児には何聴かせたって斬新だろうが)、思いっ切り気に入って何度も何度も繰り返して聴いてたものでした。


いえ〜っさい、だんすべいびゅ〜、
いえ〜っさい、どぅ〜う〜、
あ〜いるび〜、だんしんお〜るない
ろん、、、ろん、、、ろんろ〜ん♪(麻雀用語ではありません)


あ、そうだ、そう考えると、中学高校の頃からというもの、(ロックとかの)バンドを演るが好きで色々実験的な事やったりしてたんだが、どうしても苦手意識があった楽器があった。


それがサックスとかのブラスだった。


特にバッキングよりも、サックスとかトランペット系がソロで飛び出してくるタイプの曲って、物凄く苦手意識が働いたっけ。


なんでんだろ? 


あの音色が…要するに弦楽器じゃないところが生理的に受け付けなかったんだと思う。そういうのをロックに取り入れるのは反則技だと思っていた。
自分のそういう偏見を覆すには、後のキャメルで活躍するメル・コリンズとか、クリムゾンのアルバム「Red」の登場を待たなければならなかった。。


それがさ、何のことはないよね。
自分が歌謡ロックに目覚めたこの曲なんかじゃ、思いっ切りソロがサックスじゃんけ。
つまりは幼少期はまるでオッケーだったってことなんでしょう。
自分の価値観の変遷なんて、ほんと、いい加減と言うか、曖昧なんだな。。


いやいや、そうじゃなくてさ、シュミ・嗜好ってもんは、歳とともに変化していく代物なんだね。言うまでもないことだけど。
しかしさ、自分が将来「こういうのが好きなるだろう」と予想している音楽ジャンルを思いっ切り外してくれちゃったりするってのが驚きだね。


大体、いいおっさんになったら、ジャズの一つも聴きながらロックグラスを傾ける…なんてのが、自分の10代の頃の30〜40代の自分のイメージだったんだけど、、、、ぜ〜んぜん、蓋を開けたら違ってやんの。
ま〜だ、ロック大好きでさ、そりゃ、ジャズも演歌もクラシックも聴けるようになったけど、基本的にロックに(時にメタル)シフトするなんてのは、今もって現役なんだよね。


いいおっさんではなくて、いくないおっさんになっちまったということか!?


…あー、それはそうと、人間って、思うようには進化しないというか、成長しないというか、変化しないってのがある種の特徴だね。そういうことを知った気がする。


そういう「しない」っての、出来ることなら良い意味で「しない」人生でありたいね。


例えばさ、ヘンに意地を張ったり「しない」とかさ。
…充分してるか(^^;