「T-cophony」をちょと語ろう


T-cophony - Make up your mind

日本のアコースティック界において、最近のレベルと言うか、タッピングやらパーカッシブにボディをスラッピングする技術は物凄く進化していると思う。
上記「T-cophony」氏のプレイなんかも強烈なインパクトがあるよね。
以前、「Miyavi」氏で驚いたことがあるが、「この人だけに限定される演奏技術」的な存在というのが確かにあると思っていた。のに、いつの間にか無くなってきているような印象がある。
技術と言うか腕の進化ってのは恐るべしだな。フツーに聞こえてくる自分も慣れっこになってしまっているのかもしれない(再現できないくせにね…笑)。


「T-cophony」氏のプレイは、かつて私がよく聴いていた「アコースティック・アルケミー」というギター・ユニットのサウンド・スタイルに酷似していると思っている。
もちろん速弾きの水準はまるで違うんだけれど、演奏の雰囲気がアルケミーに似ているので、そんなに速さと言うか、刺激を受けることは少ないのだ。あくまでイージー・リスニングとしてのサウンドの存在なのですな。
そういう位置づけはそれで良いのだと思う。この辺のところは私の感覚の問題なのでありまして、「T-cophony」氏は間違いなく凄い水準のギタリストの一人なんだろうけどさ。


ただ、毒性としては「Miyavi」氏の方にどうしても軍配を感じてしまうね。


-雅-Miyavi - Selfish love


つまりはベース・ランニングの方に興味が高い私なんだろうね。
スラッピングがエレクトリック・ベースからスタートしたことも理由の一つかも(^^;


で、ついでながらに「アコースティック・アルケミー」を。

Acoustic Alchemy - Cuban Heels

「アコースティック・アルケミー」のこの雰囲気が結構好きだった頃がある。
何て言うんか、ちょっとフックの入った晴れの天気みたいな。
完全晴天ではないみたいな。
ちょっと憂いのフラメンコで、なおかつハッピーっぽい涙みたいなの(自分で書いておきながら妙な表現だな)。


こういう『(朝焼け+夕焼け)÷2』な空気感サウンドがとても気になって仕方がない時期が時々やって来くるのです。