うどん、好きです?

 ところで、日本には「三大うどん」ってのがあるらしい。讃岐と水沢とあとなんだっけ?・・・ま、まぁ、それはともかく、先日目黒で「東京うどん」ってのを食った。武蔵野のうどんなのだそうだが、猛烈に歯ごたえがあって、正に「噛むうどん」で「食べるうどん」だった。上に乗っているキャベツとかも軽く茹でた程度だから硬いのなんの。美味かったけど、ものすごく顎が痛くなりました。


 さて、うどんを食べるとなると、私が良く行くお店は二軒ある。ずば抜けて美味いと言うわけではないけれど、会社の近くでお昼時に食べて、充分満足出来る水準のお店が二軒ある。


その内のひとつが「博多うどん」のお店だ。


 スープは基本的に塩味ベース。私が頼むのは「ごぼう天うどん」だ。何でだか知らないけれど、温麺でごぼう天麩羅が乗っているのが大好き。他のがあんまり好きくないともいう。天麩羅(エビ天)蕎麦は大好きだけど、天麩羅うどんはあまり好きではない。


 その「ごぼう天うどん」・・・あ、余談だけど、ごぼうを食べるのって日本人くらいなんですってね。中国から渡来した食材なんだそうだ(元を正せばインドとかそのくらいまで行ってしまうかも知れない)けど、中国では薬用なのだそうで、食用として普及しているのは日本くらいなんだそうな。。


 ごぼう天うどんに一味唐辛子をぱぱぱっと振りかけまして、そいでもってぎざみ葱(関東葱だよな、きっと)を(徹底的に)山盛りにする。で、その葱を麺やごぼう天の下に沈めるように箸で突っ込み、混ぜて、「やや煮え」状態になったところで麺と一緒に食すのが最高に美味いのだ。


 ずっと昔の学生の頃、牛丼チェーン店で私の隣に座ったヤツが、紅しょうがを山盛りに乗せて牛丼を食っていたのに驚いたもんだが、この葱山盛り状態うどんをこうして自分が食っているのだから、驚いてる場合ではないのかもしれない。


でも、ほんと、美味しいんだよ。


 ちなみのちなみに、これが博多うどんではなくて讃岐うどんになると、一味唐辛子は摩り下ろし生姜になってしまう。そして、関東葱は関西葱というか青いところばっかりの葱になってしまう。
で、讃岐うどんを食う時には、博多うどんと同じく、生姜をどばっと入れて、青葱を山盛りにして食う。。。あ、ごぼう天がない時はこの場合、ゲソ天でよろしい。


結局、トッピングを山盛りにすることに非常に意義を見出し始めた最近の私なのであります。


 最近、その博多うどんのお店の斜向かいに讃岐うどんのお店がオープンした。こちらのお店の方がコストパフォーマンスに優れている。その為か、博多うどんのお店の客足は少なくなってきたように思う。私自身、どっちのお店もそれなりのカラーがあるので、全く違う店として見えているんだけど、世間一般的には『うどん屋さん』ということで一束ひとからげで勘定されてしまっているかも知れない。。。ともすれば、博多うどん屋さんにしてみれば驚異であろう。店をたたむようなことにならないよう、祈っている。