みかんの味

 冬の味覚の代表選手、みかん。

 昨日、果物屋さんの店頭を覗いたら、いろんな「みかん」が並んでいた。小さなものから大きなものまで値段も其々に多種多様。そのなかに、ひときわ目立つ、やんごとなきみかんがあった。大きさはSサイズよりも小さめ、そうね、すだちよりも一回り大きいってところか。ひと袋、30〜40個は入っているだろう、それが195円のスペシャル・プライスで提供されていた。安い。

 サイズがかなり小さいからかと思っていたら、どうも理由はそうではないらしい。「規格外」という「アウトレットみかん」であることは間違ってなかったが、理由は台風などとの接触やらで「皮に傷」「早くもげてしまった」のが主要因らしい。そういう言い訳フリップが値札の脇に掲げられていた。ふむ、理由はどうであれ、安いと言うのは魅力だよね。フリップには更に続きが書いてある。


《大きさも小振りですが、味はわかりません》


む。


『味はわかりません』・・・その、『補償致しかねます』的なつきはなした表現、実にシブい。それでは買う気がそがれてしまうではないか。。。




「味がかわらないんだったら、これを買ってみましょうか。」
私の後ろから、おば様グループがそう言いながら、小振りみかんの袋を手に取って行った。




・・・






読み間違っていたのは、私の方でした。