カルメン・マキ&OZ 再び復習しました、やっぱA!


 実は、過去数回、ニッポンのロックの金字塔として、カルメン・マキ先生のことを書いた事があります。「カルメン・マキ&OZ」、このバンドが活躍したのは今からもう30年以上も前のことなんだけど、その魂・エネルギーは今でも色褪せていないもんだから、自然、何度も聴いてしまうんだよね。


(昨年の記事から)
 マキ先生の野太い声と、OZのメンバーのロック魂。この融合は、当時物凄く画期的でした。活気的すぎてあまりテレビなどでは取り上げられることは無かったと思う(ってか、ラジオでもあんまり流れていなかったんではないか?)
結局、全国民的にはカルメン・マキと言えば「時には母の無い子のように」のイメージと、裸足でステージに上がると言うイメージ、そんなのが染み付くことになってしまった。まー、それはそれで嘘では無いんだけれどね。実はもっとパワフルなロッカーなのだよさ。・・・(中略)・・・姉御ぉ!やっぱ、かっこええよ!


(ン年前の記事から)
「閉ざされた町」:カルメンマキ&OZのセカンドアルバムである。
 オルゴールを連想させる音色とギターの乾いたストロークによる「INTRODUCTION」が過ぎると、「バリンバリン!」にファズの効いたベースがうねり、ビートが刻まれ始め、「崩壊の前日」へリスナーを招待する。あたかも、陽のそそぐ公園で少女が遊んでいる光景に、突然の雷雲が立ちこめたかのような展開だ。その切れ目に「Hu!」と入るマキ先生。「怒涛がくるよ、覚悟はいいかい?」というような合図だ。かっちょいいっ!
 海外にもいろんな芸風のロックがあったと思うが、私の知る限りカッティングを多用した8ビートのリズムはこの曲が先行していたと思う。とにかくエッジが効いているんだ。マキ先生は、全力でリスナーを挑発する。彼女の声は特に「私は〜♪」という部分や「茶店の〜♪」という部分に非常にマッチングする。この単語が出るたびにリスナーはぐっと引き寄せられてしまう魅力があるのだ。メロディーラインもキャッチーこの上ない。特にテーマ・リフ。1番・2番のラストで歌われる「2階より〜♪」とか「一人芝居〜♪」の最後「い〜♪」のライン。憂いのあるアッパーなラインは、独特の雰囲気をかもし出す。「サテンの〜♪・ah!・」と入れるアクセントもそうだし、ラストで「Ye〜〜ah!」と吼えるのも完璧っ、ヘビーメタルの源流を感じるなー。ドライブ感の重圧感は天下一品だし、レッドゾーンのボリュームで聴いてしまえば、いやなことも何処かに吹っ飛んでしまうぞ!


 マニアに言わせれば「私は風」とかが名曲として誉れ高いけど、私から言わせてもらえば、断然、「崩壊の先日」なのだ。これぞ、ニッポンのロックなのだ!
シゲさんその歪まくりベース、サイコー!
ヒロさんカッティングとピックスクラッチの技、既に匠っ!!

この曲はこれからも次世代に引き継いでいってもらいたい「ニッポンが世界に誇れる逸曲」なんだっ・・・と、我再び拳を握り締めてみました。

だめ?(^^;