Camel(キャメル)のインストは良いのだ!


camel.jpgバンド名「キャメル」です。

曲名「Ice」です。

その当時私が、根性入れてギターとキーボード(まで)をマスターした稀有な曲です。(もう、忘れてしまったが・・・苦笑)

それほどまでに、私はこの曲に惚れ込んでいました。

Camel - Ice

もうね、「切なさ」の最右翼なのでした。
『泣けるぜ、…きしょめっ!』ってなもんでして。。
当時の自分の心境が、切なさの極み(今にして思えば、大したことない)だったしぃ。。


 さて、凡そキャメルを語る時、やはり話題の中心になるのは銘盤「スノー・グース」である。そいでもって、「レイン・ダンス」「ブレスレス」辺りが続くことになるだろう。
バンド構成の内、キーボーディストが2人。そして、その両者ともがフルートも吹ける(と記憶しているが)芸達者ぶり。そして、一頃、このバンドにはブラス(サックス)奏者として、かの有名なメル・コリンズが参加していた時期もあった。
概ね、その辺りがキャメルの絶頂期だったんじゃないかと思うんだけど、その後のアルバムで「リモート・ロマンス」ってのが発表されましてね。これ、時代がテクノというか、打ちこみ系が流行っていたせいもあってか、機械処理の進んだ音楽形態で、従来のキャメル色からは遠くなりつつあった一枚なのでありました。
当初、私はこのアルバムを買って、聴いて、やや後悔したのを記憶している。
『こんなの買うんじゃなかった〜!』・・・ってね。

でも、私はこのアルバムを買う必要性に迫られていたのです。
何しろ、このアルバムのセールスも兼ねて、キャメルの来日公演が迫っており、公演チケットを購入して、行く気マンマンだったのだもの。


行った。


往年の名曲が聴けるので、それはそれでOKなんだけど、新作のラインナップも、知らないで聴くより、知ってて聴く方が全然違う!・・・なんて思って新作アルバムを予習してね。


そうして「Ice」が演奏された。俄然、私のこの曲に対するイメージが変わってしまった。


いやぁ…

   寂しい。

      淋しい。

         たまらないで〜!


激しく切ない曲でありました。
心、揺さぶられてしまったでした。

どうしてかわかんないけど、目頭が熱くなるものがありました。
「ぐっ」ときたですよ、「ぐっ」と。


 家に帰ってきてから、復習がてら「リモート・ロマンス」のアルバムをもう一度通しました。
「Ice」、とんでもなく素敵。
(何で、今まで気がつかなかったのだろう?)
それはね、アルバム最後の曲だったからでした。アルバムの前半で、やや萎えてしまってた私には、アルバム全体を同じ緊張感で聴き通すことが出来なくなっていたのだわね、半ば放棄していたんだわね。うー。
 なので、最後の方に珠玉の名曲が配置されていても、衝撃を受けることにはならんかったのだ。ふむ、これはひとつの教訓になりました。


『最後に華が用意されている場合がある。だから、途中で勝手に結論しないで、最後までテンション上げていくこと!』
(中々の教訓でしょ?・・・笑)


 さて、以来、「キャメル」と言うバンドは、私の中では更にお気に入りのバンドのひとつになりました。そりゃ勿論、「スノー・グース」も好きですし、「夜のとばり」なんかも好みです。ただね、「Ice」は別次元のキャメルの曲なのですよ、はい。(^^)


・・・とは言え、一般的な名曲についてスルーするのは忍びない。
 やはり、メルコリンズ参加型のこの曲は紹介しておかなければバチが当たるわな(^^;
なんたって、後のクロスオーヴァーフュージョンに多大な一石を投じた曲だと思っているのですよ、私は。
 ↓
Camel - One of These Days I'll Get an Early Night