Drowning pool(ドラウニング・プール)の第1作が好き也。

「80年代からこっちの音楽に、私の時間的感覚がいい加減になってしまっている。」

毎度お馴染みの発言ですが、すべからくが昨日の事のように思えるようになってしまっているのは、実にオッサンになっちまったもんだという証だな(苦笑)。

さすがに、現在流行っているものと80年代のそれを同格に並べて語ることはないと思うけど、自分にとって富みに怪しいのは2000年代と90年代なのだ。


drowingpool.jpg「ドラウニング・プール」というバンドがありましてね、ここのバンドの「Sinner」という曲、当時けっこう好きだった。・・・で、好きだったくせにそれをいつ頃に聴いていたのかと聞かれると「90年代だ」と答えてしまう。
実は、発表年が2001年であることを数日前に知った。記憶と言うのは誠にいい加減なものである。

「2001年だろうが、90年代であろうが、等しく『つい昨日のこと』。」だ。
わははは、開き直りとも言うな。でも、「つい昨日の事のように思っている」ってのはホントだよ。

それを久々に聴いた。(ってか、数ヶ月前に雄中部で検索した時には引っかからなかったんだわさ)


Drowning pool - sinner
https://www.youtube.com/watch?v=QiKK7ULsqXk

うっひょー!

当時は、がなり立て吼える系ラウド・ロックと思っていたけど、今聴くとかなり丁寧に歌う方の部類だってわかった(え?違う?)。
先日書き込んだ「Cancer Bats」と比較したら、全然フツーでしょ?(笑) そんなにデス声出しているわけではなく、親しみやすい(?)曲調に仕上がっていますよね。

「ドラウニング・プール」は2001年、それこそアルバムタイトルにもなっている「Sinner」がかなりのセールスをしてデビューを飾りました。その後、現在に至るまで合計3枚のアルバムを発表しているのだけれど、そのどれもがボーカルが違う。

 ボーカルが異なるとアルバム毎の印象はかなり変わってしまうものだけど、パワーやら根底に流れるサウンド作りには一貫しているものを感じる。で、第1作から第3作までを比較して、やはり個人的には第1作の「Sinner」が一番好み。

 デイブ・ウィリアムスのボーカルがとてもかっこいい。体型的には「かっこいい系」ではないと思うけれど、身体の動かし方や手・腕の振り回し方など、彼には「華」がある。両手を前に出し人差し指で警告を発するような仕草。両手を顔の両サイドに持っていってひらひらさせる演技、それら一つ一つに独特の技を感じるのは私だけだろうか?(多分そうだろう・・・汗)。ヤロウ相手に「華」っていうのもあれだが、観衆の目をひきつける何がしかが彼には存在してたね。はい。

 で、「華」と言えば、これまたヤロウだけれど、ギタリストも捨て置けない。辮髪的な頭のスタイリング、その動きたるや、チョーかっこいい。
腕の振り方とか、頭の振り方はボーカルを凌ぐ勢いがある。ってか、こう、何ていうか、ストロークに入る前に肘から上に腕を上げるポーズ、バギングする頭の振り具合、実にシャープですな。良いね、真似したくなるね〜。(^^;
そりゃ、メタルなバンドであれば、歌舞伎みたいにロン毛をステージ上でぐるぐる回すのもよろしい。でもそれって、色んなところ(バンド)でみんなやっているから、新鮮味はそれ程感じないんだ。もはや。
それに比べてここの辮髪ギタリスト、こやつの動きは独創性に溢れているぞ。切れがあり、ドライブ感がある。グッドだ。

歌詞の方は、難解なので私にはよー分からない。

「俺を見つめようとしても、なんも見えないだろ? 分かってくれ、俺は悪者なんだ。
 俺を追い込まないでくれ、俺に説教しないでくれ、
 拳を振り上げろ、お前らみんな悪者だぜ。」

直訳したらこんな感じだもんなー。

オレ、悪いやつ。みんな一緒に悪いやつ。

なんかの標語みたいに感じてくるなー。ま、「勢い」は「中身」を超越するってところかな??(^^;