白髪染めのアンチエイジング作戦

　髪の毛の染毛。。。

　白髪がそれなりに気になって来た昨今、私はヘア・トリートメントで「紫」だの「橙」だのと明るめに引張るのを何度かやった事があるが、本格的な白髪染めと言うのは今の今まで、やった事が無かった（カラーリングってのは試したことあるけど･･･笑）。しかし、ある日鏡を見たら結構白髪が繁殖していることに気がつき、

（うひゃ！おっさんに脱皮しようとしている！）

と、実感しちまった。

「そんじゃま、本気で白髪染めなんてのをやってみようか」と思い立って、ドラッグ・ストアで「サクセス」の毛染めを買ってきた。

・・・ちょっと遡ろう。

　ドラッグストアに足を運んだその日、店頭に陳列している商品群を見て、先ずはその種類の多さに驚いた私。
　見ると、単純な白髪染めもさることながらブリーチ系のアッシュやらグリーンやらプラチナグレーやらそれはそれはもうもう沢山の色が提供されている。
もっとも、ブリーチ系は商品の説明のところに「本品は白髪染めではありません」と書いてある。

（でも、色を染めるんでしょ？それって、白髪染めにもなるんでないかい？）

　私はかように思い、「折角ならブラウン系のアッシュにでもしてみようか」と一旦は思ったものの、そこはそれ、小市民なので「でも、『白髪染めではありません』と書いてあるんだから違うんだろうな、これ。･･･じゃ、やめとくか。」とあっさり諦めることにした。

（さーて、白髪染め、白髪染め・・・・・・お！、発見！）

王道中の王道、「メンズ・ビゲン」。

表紙がアブ。
思いっきりおっさん表紙（パッケージ）である。

昭和の時代の大人男が表紙を飾っている。
濃い。
思いっきり男汁飛ばしまくっている。
頂けない。
あまりにも私の芸風と異なる顔つきでいらっしゃる。
（ま、自分には芸風なんてあってないようなものだけど･･･汗）

　思えば、白髪染めはそのパッケージに描かれた人物がどんな人であろうが、関係ないはず。しかし、何故かその商品を使うと、そんな（パッケージにあるような）面持ちの人に変身してしまうような、そんな気になってしまい「これはキケンだ」と勝手に結論しそうになる。（別にそれをつけたからって、昭和の濃いぃ男性になるわけではないんだが･･･）

さて、白髪染めと言うのはその他にも何社かが提供していることに気がついた。
しかし、パッケージが濃いーのが多い。

「ブローネ」なんかもすごいよね、睨み効かせているし。。。

　で、若いヤツ用になると、途端にティーンなイメージになっている。女性まで組み込んで卑怯である。

　一方で、同じ組み込み系でもハイ･エイジ用になると、女性までハイ・エイジだ。しゃらくさい。

　さて、そんなこんなで、次に目に止まったのが「毛染めのあのイヤな臭いがしない」というキャッチコピーの「サロン・ド・プロ」。

　確かに、ヘア・カラーをすると何故か辺り一面に塩素系と言うか、鼻に「ツーン」ときて、目に「ジーン」とくる気体が充満する。床屋さんとか理容室でよく体験する気体だ。確かにあれは苦手である。そう言うのが発生しないに越したことは無い。

　しかし、これもまた「表紙」が気に入らなかった。メンビゲのような「写真」ではなく、「イラスト」なんだけど、これまた「今風を意識した旧大人」だ。

（こうはなりたくない。）

そう思ってこいつもNG。

なんか他に無いものかと物色の目を光らせたところ、件の「サクセス」に目が止まった。

ちょっと斜に構えた粋なガイ！（のイラスト）。
やや、さっぱり系。
何気に自然風を装うその気配がよろしい。

よし、これを購入して「あげる」ことにしよう。
小市民的強気である。

こうして私は「サクセス」を購入して自宅に戻った。
名前が良いじゃないですか、サクセス！・・・成功！！

・・・・・・・・

早速実験。
何でも億劫がる私はバッチテストなんてのをすっ飛ばし、なおかつ手袋なんてのは省略して、直に毛染めを試みることにした。染毛剤を髪に塗りたくり、数分放置してシャンプーとリンス。

恐ろしいほどに真っ黒になったぞ。

・・・嘘臭い

「カラスの濡れ羽色」っていうのかな？

毛染めして、初めて自分の地毛が黒ではないことを再確認するハメになってしまった。

（いかん！）

これでは「私は染めましたよ〜！」と主張しているようなものではないか。

思いっきり恥ずかしいではないか！

しかし、一旦やっちまったら後には退けない。

ま、いっか。
素直に諦めることにしたです。

実は、問題がその後にやってきました。

「痒いっ！痒い痒い痒いっ！！」

夜、寝ていて、思いっきり頭が痒くなってキタです。
モーレツに痒いです。
バリボリかきむしりながら迎朝。

・・・アレルギー反応、出ちまいました。

後日、ネットで検索すると、染毛薬品の中で「ジアミン」とかいう種類のものが、一部の人には物凄いアレルギー反応をすると言うことを知りました。

私、一部の人、該当です。

うーむ。。。失敗！！

皮膚科行きです。。。
もうしません。（T_T）